子供の落書き帳 Remix

15/4/13:ひと月に一度更新するブログになってしまっている

東京→宮城に移転したNECトーキン、米国企業に売られてNECグループから外れる
2017/07/06(木) 01:26:27

2012年に、あるNECの子会社がオフィスを東京の神保町から宮城県の白石市に移転を決めた。その際の従業員と見られる書き込みが話題になったことがあった。

全文表示 | リストラ発表したNECトーキン ネットに社員が書き込み?「安泰だと思ってたのに!」 : J-CASTニュース
【コピー】今まさに倒産していく会社の内情がすげえ : 【移転しました】旧ロブ速 (ロブ速)

ふと思い出して、検索してみたら、現在はもうNECの子会社ではなくなっていた。
2017年の4月19日に、アメリカのKEMET社がNECトーキンの株式を取得したため、NECトーキンはトーキンという社名になり、KEMETの子会社になった。


上記のロブ速の記事を見ると、

2010年連結売上高648億円
連結従業員数10662名


と書いてある。
単純に計算すると、従業員1人あたりの売上が607万円。これだと黒字にするのは厳しかっただろう。

NECグループからの離脱を伝えるニュースリリースでは、連結社員が5257人。
従業員数は7年で約半分になった。
会社概要によれば2015年度の連結売上高は553億円で、こちらは2010年から約15%減少。売上の芳しくない部署を削減したんだろうな。

三洋の家電部門がハイアールに買収されるなど、親会社が外国企業になる例も最近では珍しくもない。
珍しくもないけど、譲渡されていたのを見ると「あー、ここも外国資本の傘下になったのか」と少し驚く。

当時のNECの決断に従って、神保町から白石の田舎に移った人は、その後どうなったのだろう。
リストラの希望退職に応じて結局辞めたかもしれないし、そうでなくとも結局はNEC本体が会社ごと売り払ったわけで。
会社がいつまでも同じままで存続すると思ってはいけないのだなぁ。
  1. 2017/07/06(木) 01:26:27|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

映画版「3月のライオン」後編のストーリーが原作と違いすぎてひどい
2017/06/15(木) 00:39:42

映画版「3月のライオン」後編のストーリーが原作と違いすぎてひどい

映画版の「3月のライオン」後編を観た。羽海野チカの漫画を原作とした映画である。
前編はほぼ漫画と同様のストーリーであったが、後編では話の筋書きがおかしい点が多くて残念だった。原作よりも異様に登場シーンが多い人物がいたり、原作のメッセージがまるで違うものになったりしている。
以下の点について説明する。

■香子と歩の登場が原作より遥かに多い点
■ついでに後藤の登場も原作より多い点
■宗谷の耳が聞こえない話は必要だったのか
■父親の件:零が結婚を持ち出す話が、暴走の一部として語られる
■零が林田先生に対して、学校を辞めると言う点



■香子と歩の登場が原作より遥かに多い点

零はもともとの家族を交通事故で失ってしまい、次に養子に入った先の家族からも疎外される。この「養子に入った先の家族」での姉と兄(弟?)が香子と歩である。この2人の出番が、原作よりもずっと多い。
香子に至っては映画サイトのキャスト紹介で2番目に登場する。原作ではあまり出番のないキャラクターであり、この位置に出て来ることにはかなり違和感がある。(2番目に誰がふさわしいかは難しいところだが、ライバルの二階堂晴信か、メインヒロインの川本ひなただろう。少なくとも香子ではない。)

原作の10巻の97話では、「この家ではもう 誰もこの子の名を口に出すものはない」(この家=幸田家、この子=桐山零)と書いてある。幸田家との繋がりがすっかり切れていることが読み取れる。養父である幸田父は色々と気にかけているようだが、他の3人との親交は断絶している。
「3月のライオン」は、家族という繋がりを持てなかった零が、川本家、学校の人たち、将棋仲間の人たちとの繋がりを築いていく物語だと思っている。
しかし映画では、逆に家族(幸田父、香子、歩)との繋がりを取り戻す方向でシナリオが展開している。零は自分が出る対局の観戦チケットを、わざわざ歩に渡しに行く。原作では幸田家に足を踏み入れることすらほとんど無いというのに。香子も新人戦に勝った零におめでとうと電話をかける。原作にはない描写だ。
原作の方向性とは正反対になっていて、 何でそういう方向転換が起きたのか疑問。原作で伝えたかった物語のメッセージをねじ曲げているようにしか思えないのだが。

■ついでに後藤の登場も原作より多い点

それに引きずられたのか、後藤正宗(香子の片思いの相手)の出番も妙に多い。
零は獅子王戦の挑戦者を決めるトーナメントを勝ち進み、後藤と対戦している。原作にはない展開である(原作でこれから書く予定だという可能性はある。映画サイトのプロダクションノートによれば、羽海野チカは漫画の最後までのプロットを映画製作者に伝えたらしいので。)後藤と香子の会話シーンも大幅に増えている。

これは推測だが、香子の役を演じる有村架純の出番を増やそうとしたら、香子と歩のストーリーが増え、後藤のストーリーが増えてしまったのではないか。有村架純が出てくるのに、漫画版の香子のような端役ではもったいない。では香子の登場を増やそう……という結果、今の脚本ができてしまったのではないだろうか。

終盤で有村架純が演じる香子が「この家は将棋に狂わされたのだ」と泣き崩れるのだが、それを見ていた私は「それをいうならば、この物語は有村架純(の出番の増加)に狂わされたのだ」と、なんとも滑稽な気分であった。

■宗谷の耳が聞こえない話は必要だったのか

宗谷の耳が聞こえない話、カットして良かったのでは?
その後のストーリーとの繋がりが無いため、時間制限がある映画の脚本の中で語る必要はないと思う。
(漫画でも、宗谷の耳の件はその後に繋がりが無い。これから何か絡んでくるのかな。)

原作だと、零が宗谷の異変に気づいて会長に電話をして、会長が宗谷の事情を説明するので、話が出て来る妥当性がある。
これに対し映画だと、上記の場面はカットされている。宗谷の対戦したあとの零が島本と話しているシーンで、島本が「じゃあお前も知ったのか」と言い出し、「え、何を?」「実は宗谷は……」と島本が説明に入る。映画だと島本が唐突に話を始めた感が強い。

なお原作では原因不明とされていたが、映画では「ストレスだろう」と理由が説明されている。

■父親の件:
映画後編の後半のメインテーマとして、「三姉妹のもとから出ていった父親の登場」がある。

映画のあらすじは以下のとおりだ。
父親の甘麻井戸誠二郎が突然登場、三姉妹との同居を提案
→零は誠二郎の状況を調べて暴露する
→零は「ひなたとの結婚を考えている」と切り出す
ここまではほぼ原作通り。しかしこのあとの筋書きは原作と異なってくる。

モモが誠二郎に連れ去られる。
→川本家と零のところ、に誠二郎とモモが帰ってくる
→零が激昂して、「あなたのような人間の屑が入り込むのが嫌いなのだ」などと誠二郎を罵倒
→あかりが「零くん、今日は帰ってくれるかな」と言い、零は川本家と距離をおく
→川本家の三姉妹が話し合って、誠二郎と一日遊んで回ることに決める
→三姉妹と誠二郎は遊園地と水族館を回る
→最後にあかりが離縁を宣言
→誠二郎が抵抗
→あかりが誠二郎を平手打ちし、「あなたと縁を切れるなら、何発でも殴ります」と言う。誠二郎がその場を去る(終わり)

零が「結婚を考えている」と発言したことに関して、美咲おばさんは明らかに否定的なニュアンスで語っている。
その後のシナリオと併せても、「結婚を考えている」発言は零の暴走の一部として描かれていて、そうじゃないよと思ってしまった。
「川本家に借りた恩を返すべく、誠二郎と対峙する零」が原作だとすると、映画では「川本家に借りた恩を返そうとして暴走し、誠二郎をむやみに罵倒し、結婚をいきなり切り出す零」という描き方になっている。わざわざそのように変えた理由が分からない。
(原作にも、零が対局の賞金を調べてあらぬ方向で解決をしようとする描写は少しあるが、それはメインの筋書きではない。)

■零が林田先生に対して、学校を辞めると言う点
映画では、 上記の父親の件で零が思い悩み、林田先生に「学校を辞めます」と口走る場面がある。結局は辞めるのを思いとどまるのだが、たとえそうでも「学校を辞めます」というのは零が言うはずのない台詞である。

零は2巻の13話で、高校に通う理由として「でも多分『逃げなかった』って記憶が欲しかったんだと思います」と語っている。
その後の展開のなかでも、(棋士でありながら)わざわざ高校に通うことについては何度か言及があったはずだ。したがって、間違っても「高校を辞めます」などと言うことは無いだろう。



以上、原作の漫画と違う点があまりに多すぎて、満足行くものではなかった。
羽海野チカの描く原作のフィナーレに期待するとしよう。
  1. 2017/06/15(木) 00:39:42|
  2. 雑記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

GMOエンジニアトーク -先端IT技術を学ぶ会- 深層学習、ブロックチェーン、AR/VR 参加レポート
2017/05/13(土) 14:56:23


2017年5月11日GMOエンジニアトーク -先端IT技術を学ぶ会- 深層学習、ブロックチェーン、AR/VR
にブログ執筆枠で参加してきたので、記事を書きます。

資料は後日公開される予定です。
(講演のうち一つはスライド見つけたのでリンクを貼りました)

会場はこんなところ。(講演終了後の写真です)
GMO170511.jpg

IoT領域でのブロックチェーン実践



ブロックチェーン技術の実用例として色々なアプリケーションを開発している。
そのサンプルアプリの1つが、今回紹介するスマート宅配ボックスである。
受け取り本人だけが解錠できる。

紹介動画:「本人のみが受け取れる宅配ボックス」の実証実験 - YouTube
プレスリリース:
GMOインターネット・GMOグローバルサイン・セゾン情報システムズの3社の共同実験。
セゾン情報システムズって、小野和俊さんがCTOをしている会社で、モダンなSIerになろうとしているというイメージだった。ブロックチェーンの実証実験に協力しているとは知らなかった。

ブロックチェーンの最大の特徴は、
ただそこにデータが記録されてるだけで「いつ・誰が・何を記録したか」が、第三者による証明なしに記録される
ということである。
なぜ客観的な事実の証明ができるのか?

技術としては、ハッシュ関数、公開鍵と秘密鍵を使っている。

例えば仮想通貨のやり取りの場合、Aさんは「私はBさんに100コイン渡す」という内容を自分の秘密鍵で暗号化する。
他の人は誰でもAさんの公開鍵を用いて暗号を復号することができる。
このとき「Aさんの秘密鍵で暗号化したものである」ことが確認できるので、内容が間違いなくAさんの書いたものであると確認できる。

前のブロックのハッシュ値が、次のブロックの入力に含まれている。
もしも内容を改竄すると、後続のブロックのハッシュが一致しなくなり整合性が崩れるので、改竄ほぼ不可能。

スマートコントラクトとは
ソースコードそのものを暗号化して通信する……らしいが、ちょっとついて行けなかった。
詳しくはブロックチェーンサービス利用ガイド · ブロックチェーンサービス(Ethereum)利用ガイドを見てくれと言っていたので、リンクを貼ってごまかすことにする。

■世界の事例
ゲームのカードの所有権を管理する
「ujo music」音楽の直接販売

不動産登記 新興国だと土地の登記が信用できないから、ブロックチェーンで正しさを担保する。
議決権の行使

ドバイはブロックチェーンのナンバーワンになろうとして、開発に多額の金を投じている。

■GMOの取り組み
やってみたこと
(1)ゲームのコンテンツ管理
そこまで厳密な所有権管理は必要ないのでは。やめた。

(2)個人所有データを管理する
→今ある共有サービスで良いと感じた。
「ブロックチェーンじゃないとできない」ではない。

(3)GMOポイントをブロックチェーン管理?
一企業の責任範囲ならでーびーでいいや

(4)KYC (Know Your Customer:顧客確認)
銀行に口座を開設するときに必要な書類手続きのこと。
金融の口座開設ては本人確認に数千円のコストがかかる。
検索したところ、2016年8月に楽天証券が開発開始してるな。これから競争激化するのだろうか。
日本初!ブロックチェーン技術を利用した本人確認(KYC)システム共同開発開始|楽天証券のプレスリリース

検討中:
特許のアイデア保管
内容を誰にも伝えずにアイデア発生日時を保証する

■Q&A

Ethereum使用で使用料金かかるけど、ほかのブロックチェーンにすることで手数料が無料にできないか?
お金かからない設定もできる、が、金がかかるようにしてある
DDoS攻撃をしようにも、お金を払わないと攻撃できないので、攻撃されづらいという利点がある。

国を動かすことについて?
スマートコントラクトは色々な企業を巻き込むので、必然的に国レベルの話になります
国のほうも、アイデア募集してる場面があるので(詳細は言えないけど)、意見を言えば国は聞いてくれると思う

モバイルAR技術の最先端 Google Tangoを活用してバーチャル道案内スタッフを実現してみた



発表資料
モバイルAR技術の最先端 Google Tangoを活用してバーチャル案内スタッフを実現してみた from bmkhuong


■概要
スマホのカメラ画面の上に道案内スタッフ(ユニティちゃん)を登場させる。
でユニティちゃんが画面内で歩いて、目的地までの誘導をしてみる。
スマホの画面の向きや位置を変えると、それに応じてユニティちゃんの映り方が変わる。

ショッピングモール……行きたい店は?美味しいご飯は? 行き方がわからない
地下鉄や駅……道がわからない

■内容
GoogleTangoとは
AR(Augmented Reality : 拡張現実)/MR(Mixed Reality : 複合現実)のプラットフォーム。
奥行き知覚、モーショントラッキング、領域学習という3つのコア技術を持つ。

スマホはLenovo phab 2 proを使った。
(現在、Tangoに対応している唯一の端末。ASUSが「ZenFone AR(ZS571KL)」を日本で2017年夏に発売予定。)

ランドマーク=特徴的な物体をいくつか記憶する
カメラの視野が広ければたくさんのランドマークを取得できて認識精度があがる。

■Q&A
空港だと広くて通路が取りづらく、人が通ることで学習したときと環境が変わって難しいのではないか?
変わりやすい環境だと学習や認識は難しい。Tangoの弱点

ビーコンによる誘導はできたりする?
現手法であまり頻繁に変わらない環境なら認識は簡単。ビーコンより経済的なのでは

目的地までプロットするの大変だから、目的地指定したら経路案内するようにできるか?
先にマーカーを付与しておけば経路探索アルゴリズムを適用することは可能。

■感想
案内の前に一度対象となる空間を歩き回って認識させ、経路案内用のマーカーを(スマホ上で)配置する必要があるのがちょっと面倒そうに感じた。
Tango自体は近未来感があって楽しそう。

高橋ゆうこう

深層学習は金融市場をシミュレーションすることができるか?



■イントロ
2016年のヘッジファンドの成績を見ると、AIを使ったファンドだけ利益を上げている
最終的な目標は人工知能による資産運用を確立すること
今回はそのためのシミュレーション方法の開発、環境の構築を取り上げる
シミュレーション用のデータを増やしたいので、GANを用いて為替(ドル円)のデータを生成する。

イントロ、がんとは何か、実験計画、シツケン、まとめ、

■GANとは何か
Generative Adversarial Network
generator(データを生成するもの)とdiscriminator(真贋を見分けるもの)を同時に学習させる手法。
詳しい解説を見つけたので参照。はじめてのGAN
今回は深層学習のDCGAN(Deep Convolutional GAN)を使った。

CelebA という、世界のセレブの写真20万枚のデータセットを使って、新たな顔を生成するデモ。
Large-scale CelebFaces Attributes (CelebA) Dataset
フレームワークはTensorFlow。

■実験

2001~2015年のドル円相場のグラフから連続する100日分を切り出し、
100×100のpng画像に直す。合計3000枚程度のデータでDCGANを実行した

人工的なデータ(一直線のグラフとか、明らかに違うもの)をdiscriminator(判別器)に入れた
→判別成功

もう少しホンモノに近いデータを、モンテカルロ・シミュレーションで人工的に生成する
日々の差分がガウス分布(?)に従うように生成した? データをdiscriminator(判別器)に入れた
→判別成功


■Q&A
シミュレーションでデータ増やそう、という動機は何か? 値動きのシグナルを学習させる手法で上手くいくので、データを増やす必要はないのではないか?
根本にあるのは「値動きを的確に当てて大儲けするというよりは、環境の変化に強い安定したロジックを開発したい」というもの。
最終的にはほったらかしでAIに任せるやつを作りたい


画像でやる動機は? 最初に数値データがあるので数値のほうが扱いやすいし、画像にするとデータ量が増えるのでは?
(私の質問。100日分の終値の数値は100次元だが、100×100のpngだと10000次元データなのでわざわざデータの次元を上げる理由が気になった)
人間の視覚的な見た目による直感を取り入れるとどうなるのかを見てみたかった
ある程度ギャンブルで、試しにやってみた感じ。上手く行ったので結果オーライ。

2001年より前のデータでテストしたか?
今回はデータを入手できなかった。


以上。GMOの皆さんありがとうございました。

  1. 2017/05/13(土) 14:56:23|
  2. プログラミング
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

ザ・黒帯 ~ Yahoo! JAPANのエンジニアの働き方とキャリアを語る 内容メモ #devsumi
2017/02/24(金) 01:14:52

Developers Summit 2017に初参加してきたのでレポートなど。この記事では下記のカンファレンスの内容をまとめています。
【16-A-7】 ザ・黒帯 ~ Yahoo! JAPANのエンジニアの働き方とキャリアを語る | Developers Summit 2017
システム上は満員になっていたけど、実際の会場では結構空席があった。申し込んだけど聞きに行かなかった人が多いのかな。

注意事項
聞きながらガーッとメモを書いたので、内容が完璧に正しい保証はありません。

登壇者 (詳しい経歴はdevsumiの公式ページを参照)
楠 正憲 (黒帯 プライバシー・セキュリティ @masanork)
伊藤 宏幸 (黒帯 アジャイル開発プロセス @hageyahhoo)
倉林 雅 (黒帯 認証技術(ID連携) @kura_lab )
里山 南人 (黒帯 Androidアプリ )
司会者:斉木 崇 (CodeZine編集長 斉木 崇(編集部)について:CodeZine(コードジン))

黒帯制度:実績を上げている優秀な人材を正しく評価するという目的で設立された。約50人が任命されている。Yahooのエンジニアの中の、トップ2%に位置する。6代目が21人。今日登壇しているのはそのうちの4人である。

【 】の中は、斉木さんの質問文の要約である。


【事前に話を聞くと、現在のIT業界に対して懸念があるということだったが?】
ある業務を電子化しようとする際、昔はできる技術が限られてたから、仕様は決まっていた。しかし、今では技術が進歩したし、ユーザーもHTML5の新しい技術をFacebookやTwitterなどで普通に使っている。技術が複雑化している。それを言葉に表して仕様に落とすのが難しくなってきている。結果として、受託開発で回せる難易度と内製で回せる難易度の差が広がっている。
また、事前に仕様を決めきれないシステムは、ビッグデータ解析に関係するシステムなどでますます増えるだろう。そのようなシステムは、内製じゃないと構築できないと思う。Yahooはエンジニアをたくさん抱えているから良いが、日本全体で見ると内製で全部できる会社は多くないだろう。

【黒帯との関係は?】
困りましたね。そこまで関係ないかな。ただ、いろいろな人に会い、国際会議に出たりできると、日本のやり方が必ずしも当たり前じゃないことが分かる。日本の社会構造の中で何ができるんだろう、ということは、外での活動の中で発見できるかと思う。


里山
【プロダクトのスピード感、意志決定の速度について】
2010年以降、CyberAgentやDeNAなどを経由して今に至る。Yahoo!はこれらの企業に比べると、職務の階層が多い。SIerほどとは言わないが、それに近いかな。ボトムアップで変えていきたいという現場の思いが上に届きづらい。どこかでトップダウンの話に変換できないといけない。トップダウンに変換するためには、大義名分が必要になる。大義名分を持っていて、ちゃんと背景が分かる人が介入していく必要がある。

【今後はどういう活動がしたい?】
弊社はアプリ開発数が多い。小規模で開発運用してるアプリが多い。リソースのバランスが上手く行ってない部分がある。人を採用できるように、Yahoo社として技術のブランディングをしていきたい。


伊藤
【組織横断的なことをしたいという話だが?】
アジャイルは「アジャイル開発」という名前で呼ばれることが多い。そのため、開発だけに閉じたものではないかと思われがちである。しかし、開発が上手くいっても、マネジメント層や経営層に否定されれば、そこで終わってしまう。以前の経験で、取締役にアジャイルOKのゴーサインをもらって、それを受けてアジャイルを推進した経験がある。だからYahoo!でも同様に、アジャイルな考え方を社内に浸透させていきたい。

【黒帯は単なる認定制度なのか、権限があるのか?】
活動資金は年100万円支給される。上司の決裁も不要なので裁量がある。
その他、書籍執筆、対外講演など、外で活動する機会を多めに与えてもらえる。


倉林
【担当業務とのしがらみとか】
黒帯になると、社内外の人が課題を抱えていていろいろと相談されることが増えた。
技術の導入にはハードルがあって、ID技術はYahoo!のいろいろなサービスにつながるから、社内調整が大変。コスト面、ビジネスのメリットを全社に説明できれば社内導入できるので、そういうやりがいを感じて取り組んでいる。


伊藤
【プレイヤーとして輝き続けたい。マネジメントにいくラットレースからの脱却】
前職では、アジャイルのコーチとして4年ほど活動してきて、現場に入って一緒に仕事をして改善活動をする、を続けてきた。しかし、前職でそれができなくなった。なぜならアジャイルの施策をやる自分の部署が廃止されたから。それと、技術者で上に行くキャリアパスがなかった。マネージャーの狭き門を目指して他の人と競争しなければいけない。社内改善活動で貢献したいのに、マネージャーに行かなきゃいけない。それはやだなといって転職した。Yahoo!ではエンジニアのまま技術を極めて、黒帯を取ることも可能。

【居心地は?】
良いところ:
黒帯だから、といろいろな人からコンタクトをもらえる。取締役まわりとのコネクションも増える
悪いところ:
自分の言動に対して、周りがしっかり注目しているので厳しい。有名税みたいな感じかな。


倉林
【プレイヤーとして黒帯】
新卒で入社して丸6年たつ。チームの中でも中堅、ベテランに近い立場になり、マネジメントも求められる。マネージャーとしてではなく、黒帯として技術を追求している。現場で実際に開発をして気づけることがたくさんあるので、経験値を貯めて次に向けて充電している感じ。

里山
【企業の対外的なブランディング】
Yahoo!って、企業ブランディングではWEBの会社という印象が強く、アプリを作っている会社という印象は薄い。渋谷や六本木の会社がアプリエンジニアをブラックホールみたいに吸い込んでるけどw、アプリの技術に関しても発信していって、Yahooのブランドを確立していけたらと思う。

【紀尾井町に本社が移転して、良かったという話を聞いたが?】
17階にコワーキングスペース「LODGE」ができました。
外部の人を招いて勉強会を開催して、弊社との交流を進めていこうとしている



【ブランディング】
会社のブランドとしては、自分はとてもリスキーな行動をしていると思う。会社に言われないのに勝手にビットコイン調べまくってるし。国の立場かYahoo!の立場なのかよく分からなくなってくる。
標準化も含めて国際会議に出ていったりとか、Yahoo!としての場をつくっていこうとしている。

【黒帯について英語で説明するの?】
おまえ空手やるのか? とか言われたw 海外企業にもdistinguished engineerという制度があるのだろうが、黒帯制度について海外勢に伝えるのが大変だったりする。


里山
【コミュニティ】
以前、Android黒帯の全員で書籍を出したんだけど、そこでの話として、エンジニアの中級者以降って本を買わないよね、というのがあった。
初心者向けの本は売れるけど、中級者以上の人は、本を買わずにQiitaとかWEBを見て情報を得る。
参考:「黒帯エンジニアが教えるプロの技術 Android開発の教科書」を執筆しました - Yahoo! JAPAN Tech Blog
コミュニティ運営に関与する中で色んなエンジニアと出会うことがあって、自分の状況を見たときに会社に対してどういう風に貢献できるのか、どんなノウハウを伝えられるのか、ということを考えさせられた。


倉林
【OpenIDのほうとの関係は?】
黒帯の前は OpenID ファウンデーション・ジャパンのエバンジェリストだった。
黒帯になってからはYahoo!内の専門家として発信する機会も増えた。もともとYahoo!は社外の技術を吸収しやすい文化。黒帯のおかげで社外発信の機会は増えてきて、活動しやすくなってきた。
後継者をどう育成していくかは課題だと思う。活動自体はやりやすいので、自分の得意技術についてがんがん発信したい人はYahoo!に来るといいと思う。


伊藤
アジャイルというのは、教育方法として優秀だなと思っている。アジャイルだと、メンバーにすごく高速に失敗を経験させて、問題発見・解決・改善を積み重ねていく。その結果、メンバーが自分で動いて考えていく。自走性が育めるいい手段だと思う。
黒帯をうまく利用して、多くのプロダクトチームに、よりよく失敗を経験させて成長をさせていこうとしている。気づかせるために厳しく当たることもある。
【厳しく当たった例などある?】
何でも他人に丸投げしてしまう人の集団がいた。彼らが丸投げをしたら、投げた先にたくさん仕事を振って、仕事をパンクさせて「丸投げしたら仕事が立ち行かなくなる」という状態にした。リリースが遅れそうになる程度まで、それをやったことはある。それでも結果的にはうまく行った。
  1. 2017/02/24(金) 01:14:52|
  2. プログラミング
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

LPIC レベル1 101試験にボーダーギリギリで合格。勉強方法と反省を書くよ
2017/01/24(火) 00:55:17

1/22(日)に受けて、1回目で合格しました。

勉強の方法と内容 問題集は専らPing-tに頼った


勉強方法について。
参考書(問題集)は、定評のある「Linux教科書 LPICレベル1 Version4.0対応(中島 能和)」の紙版を購入した。
通称、あずき本(小豆本)。カバーがあずき色をしているからこのあだ名になったんだろうが、誰がこの名前をつけたんだろうw


問題を解いて覚えていかなければいけない。しかし、Ping-tという素晴らしいサイトがあるので使い倒すと良い。
101試験の問題は会員登録すれば無料で使えるので、これを使った。
(102試験の問題は有料)

仕事後や休日にPing-tの問題をチョコチョコ解いていって、分からないところは適宜あずき本で勉強した。
あずき本の章末練習問題・模擬試験は、パラパラ眺めることはあったが、解かなかった。

Ping-tの問題集のうち、銅を20%、銀を70%、金を10%くらいにしたところで試験日を迎えた。
Ping-tでは、問題ごとの回答状況に応じて「この問題は銅」「この問題は銀」などと自動的に分類される。
「銅」は未出題もしくは直前不正解の問題である。

あずき本によれば、合格ラインの正答率は65%(非公式)である。
80%の問題は一度正解できているから、少し間違えても65%は解けて、合格できるだろう。
俺はそう楽観的に考えていたが、その考えがロイヤルミルクティーなみに甘すぎたことを思い知ることになる。


試験感想 ギリギリで合格、試験最中にかなり焦った


試験開始。
あれ、見たことの無い問題があるぞ。それもかなりたくさんあるぞ。
ヤバい!! これは落ちるかもしれない!!
と思いながら、無理矢理全部の問題に解答した。

解答を終えるとすぐに採点され、自分の得点と合否が画面に表示される。
ボーダーラインちょうどの500点で合格した。
あずき本によれば合格ラインは約65%(非公式)らしい。
俺の正答率もその程度だろう。

受験料は15000円 + 消費税8% = 16200円。今まで受けてきた情報技術者試験(5700円)と比べても3倍近い値段である。あと1問でもミスってたら、高い金を払って不合格になっていただろう。危ない危ない。


反省点 なぜこんなに危ない成績だったのか?


なぜこんなに危ない成績だったのか?

■選択式の問題ばかり解いていた
Ping-tの問題集は、条件に当てはまる項目を選ぶ選択式問題であった。
俺はひたすらPing-tをやり続けていたので、選択式問題ばかり解いて勉強していたことになる。
しかし、あずき本の最初のほうをみると、択一式(1つの答えを選ぶ)・複数選択式(複数の答えを選ぶ)の
ほかにも入力式問題があることが分かる。
この本の練習問題には、コマンド名・オプション・ディレクトリ名などを答えさせる問題がある。
これらの問題に対処できなかったのが原因だろう。

なお、Ping-tにはコマ問という、「正しいコマンドを入力させる」問題がある。
これは入力式問題の対策になるだろう。
コマ問をさっき試しにやってみたらボロボロだった。コマ問もやる必要があったんだ……

■実機で練習しなかった
家で使っているのはWindows 7だが、それにLinuxを入れず、ネットと本だけで勉強してしまった。
早いところ仮想化を使ってLinuxを入れておこう。
LPICの試験は実機を触って確かめておけば慣れて覚えやすくなると思うし、
また、合格できても実機で実際に使えるようになっておかないとダメだろう。


102試験に向けて 合格のための勉強方法を考えた


■Ping-tで有料会員の申し込み
■参考書(問題集)のあずき本の102試験範囲を一度軽く流し読みして、「だいたいどんなことが聞かれるの?」を把握する
■Ping-tの問題集を解いていく
■Ping-tのコマ問を解いていく
■仕上げにあずき本の章末問題・模擬試験を解く
■特に覚えられない問題は、Ankiにも入力し、解いていく

Ankiは暗記用のソフト & Androidアプリ。現在はLPICの問題を一部Ankiに入れている。


目的 そもそも何のために受けたのか


試験でLinuxサーバ使うし、Linuxの知識を深めて行ければ良いと思って受験を決意したのだが。
いざ勉強すると、コマンド覚えたりオプション覚えたりと、細かい知識が多い。
「nlコマンドはデフォルトだと空白行にも行番号をつけます、空白でない行だけに行番号をつけるには
何のオプションが必要でしょうか? (答え:-bt)」みたいな問題が出てくると
「いやnlとか使わんし、それ調べたくなったらmanを見ればいいじゃん。覚える必要ないじゃん」と思ってしまう。
もうちょいLinuxの全体像みたいのを習得したいんだけど、いい方法無いかなぁ。

102試験だとネットワーク系のコマンドも出てくるし、
将来「あれ、なんかサーバのネットワークが不調だぞ」ってときに役立つかな。
役立つといいな。

それでは。
  1. 2017/01/24(火) 00:55:17|
  2. プログラミング
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ

FC2Ad