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子供の落書き帳 Remix

15/4/13:ひと月に一度更新するブログになってしまっている

久々に再開した同級生が医学部1年生になっていた話
2018/05/24(木) 08:22:50

ゴールデンウィークの連休の最終日に用事があり、高校のときの同級生数人と会って話した。その中の一人の話が記憶に残っているのでここに書くことにする。
彼と会うのは高校卒業して以来なので、実に11年ぶりであった。近況を聞くと、なんと今年の4月からある大学の医学部に入ったのだという。我々が高校を卒業したのは2007年の3月のことだ。それから実に11年も後の話である。うちの高校は進学校だけあって、知的能力が高いやつらが揃っている。それゆえ、大学を卒業してから何らかの事情で再入学するという例はちらほら聞くことがあった。しかし、この歳になって大学入学というケースがあるとは意外だった。
彼は人(同級生)よりだいぶ遅く大学を卒業して働き始めた。しかしすぐに、その仕事には向いていないなと思い、仕事をする一方で転向の道を探り始めた。
始めに放送大学でいくつか講義を聞いた。 次に自分の進みたい進路に関係する資格の勉強をして、その資格を取得した。あわせて予備校に通って受験勉強をした。ある大学の医学部を受験、合格して4月から通い始めた……細かいところは間違っているかもしれないが、だいたいこんな感じの話だったと思う。
昼間に働きながら夜に医学部を目指して勉強するというのは、並大抵の苦労ではなかっただろう。短い仮眠を取った後、深夜に起きて受験勉強をすることもあった、と言っていた。

俺が特に驚いた点は2点あると思う。一点目は彼のキャラの変貌ぶりである。高校の時はゲームばかりしていて、お世辞にも勉強熱心な人ではなかった。同級生であれば、誰が頭が良くて、誰がそうではない、というのはなんとなく分かっていたが、成績も決して上の方ではなかったはずだ。大学に進んでからのことは知らないが、卒業にだいぶ時間がかかっていたのだから、あまり勉学に熱心に打ち込んだようにも思えない。彼の心に火がついたきっかけは何であったのか、それは聞くことができなかったが、昔からは想像もつかない変身ぶりに驚嘆した。

驚いた点の2点目は彼のキャリアチェンジがだいぶ急激であった点である。彼はもともと文系だったのだ。
文系の知識しかない状態から、医学部を目指して勉強して、必要な理科系の知識を一通り習得する……どれほど大変なことだろうか。(ちょっと医学部受験に必要な教科が分からないので、どの教科がどの程度必要なのか具体的なことは言えないが)
俺や同級生はもうすぐ30になろうという歳なので、職務の方向性が少なからず限定されているものと思っていた。ところがどっこい、俺の想定を覆すような大ジャンプを成し遂げてしまう人もいるのである。
まあ、なんと言うか、俺がやろうとしているのは同じエンジニアの中での転向なのだから彼に比べればずっと楽なことだろう。彼がそんな大幅なジャンプができたんなら、俺だってやってやれないことはないだろう、という気持ちなのであります。

「周りの18歳や19歳の同級生に比べるとずいぶん年が離れているので、講義のディスカッションの時間には、さん付け敬語で呼ばれちゃってさぁ」と彼は笑っていたが、大変ながらも充実していて楽しそうであった。
大学に入ってからの6年間で辛いこともあるだろうけれど、血の滲むような努力をしてきつい受験勉強を乗り越えて入学したことを思えば、きっとやっていけるんじゃないかな……彼と別れたあと、そんなことを考えた。
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うわっ…私の年収、低すぎ…? 情報系(IT系+α)企業の30歳平均給与のランキング
2018/02/11(日) 21:40:16

適当なタイトルですみませんごめんなさい。
shock_woman.png
口を抑えてショックを受けている女性のイラスト | いらすとや

元にしたデータは、以下の2つの記事。
30歳年収「全国トップ500社」ランキング | 賃金・生涯給料ランキング | 東洋経済オンライン
30歳年収「東京都トップ500社」ランキング | 賃金・生涯給料ランキング | 東洋経済オンライン

この中から、IT系(SI、Web、ソフトウェア開発)と電機、コンサル、半導体、工作機械あたりの業種を抜き出した。
正直に言って、選別の基準はそれほど厳格ではなく一定していない。
(一応、情報系の学科の学生が行きそうな企業という基準で選んでいる。IT系に限っていないのはそのせいだ)

30歳年収の算出方法について。東洋経済オンラインのサイトには「有価証券報告書(2015年6月期~2016年5月期)の公開データと、厚生労働省が調査・公表している「平成26年賃金構造基本統計調査」を基に試算した。業種分類ごとに賃金カーブを算出し、それを各企業の平均年収と年齢に当てはめて試算した。」と説明がある。
これにより、調査対象は日系の上場企業に限られる。
野村総合研究所はあるけど、日本総研とか大和総研は上場していないから出てこない。外資系のIBMやアクセンチュア、GoogleやMicrosoftなども出てこない。
あとはネット系の日本企業で非上場の大きい会社ってあったっけ、DMMあたりか?

また、元になる平均年収の数値は子会社を含まず、親会社の従業員のものであるようだ。
「平均年収」を大きく見せるカラクリとは? 就活生は注意が必要 - エキサイトニュース(1/3)
「純粋持ち株会社は本社の中枢機能を担う社員のみで成り立っているケースが多く、年収が製造現場などの実態より上振れる傾向にある」という理由で、純粋持株会社(ホールディングカンパニー)は集計から除外しているとのこと。
また「東京都」のランキングは、本社の所在地が東京都の企業だけをランキングにしている。

下の記事では30歳に換算せずに、IT系の平均年齢と平均年収をそのまま載せている。
IT系上場企業の平均給与を業種別にみてみた 2017年版[前編] ~ スタートアップ/ネット系、ゲーム/モバイル系、メディア系 - Publickey

30歳平均年収ランキング



前置きが長くなったが、該当企業の一覧は以下の通り。本当は表で書きたかったが、表にするとレイアウトが崩れるのでプレーンテキストだ。全企業の中の順位、企業名、30歳の推定平均年収の順である。


9 ファナック 1010
20 野村総合研究所 867
32 任天堂 810
44 日本オラクル 765
59 サイバーエージェント 743
62 ディスコ 740
69 三菱総合研究所 731
81 トレンドマイクロ 717
85 横河電機 711
87 DeNA 709
94 ソニー 703
104 オービック 696
113 KDDI 690
120 ジャストシステム 684
143 GREE 665
152 日立製作所 660
155 Gunosy 658
161 NTTドコモ 656
162 チェンジ 655
178 LINE 643
179 ミクシィ 642
200 三菱電機 634
204 新日鉄住金ソリューションズ 633
204 アカツキ 633
211 NTTデータ 632
211 シスメックス 632
227 楽天 628
231 DMG森精機 626
234 日立ハイテクノロジーズ 625
240 村田製作所 624
254 メタップス 619
279 ソースネクスト 610
285 カカクコム 609
305 NEC 605
305 兼松エンジニアリング 605
325 伊藤忠テクノソリューションズ 601
334 富士通 600
382 スタートトゥデイ 590
388 セイコーエプソン 589
388 オムロン 589
388 クックパッド 589
388 IHI 589
416 カシオ計算機 584
416 ニコン 584
443 LIFULL 579
448 ワコム 578
465 データ・アプリケーション 575
468 キヤノン 574
468 ブラザー工業 574
471 ワイヤレスゲート 573
471 FRONTEO 573
486 フィックスターズ 570
486 東芝テック 570

ここまでは全国ランキング。これ以降は東京都の企業を母集団とした順位となる。
なお全国ランキングで500位の会社は東京都ランキングでは339位である。
500社のうち約3分の2が東京都。いかに東京都に集中しているか分かるな。

345 NTTデータイントラマート 566
352 ブレインパッド 564
352 オービックビジネスコンサルタント 564
352 イグニス 564
352 ドリコム 564
359 ヤフー 563
375 コロプラ 561
375 パイオニア 561
383 インフォコム 559
383 ジャパンディスプレイ 559
389 アイティメディア 558
397 明電舎 555
412 モルフォ 552
419 富士電機 551
419 ルネサスエレクトロニクス 551
429 ユーザベース 549
432 コニカミノルタ 548
448 ACCESS 545
459 VOYAGE GROUP 543
463 GMOペイメントゲートウェイ 542
463 クラウドワークス 542
463 アイリッジ 542
473 ソネット・メディア・ネットワークス 540
488 OKI 537
497 インテリジェントウェイブ 535



「平均年齢・平均給与」は上場企業が公開せねばならないものだが、そこから30歳給与に換算するには「平成26年賃金構造基本統計調査」の結果を使っている。これは、以下のことだと思われる。
賃金構造基本統計調査 平成28年賃金構造基本統計調査 一般労働者 産業中分類 | ファイルから探す | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
表示されている産業中分類は全部で15分類である。
その中に「情報通信業」というカテゴリーがある。上に挙げた中で、メーカー以外の多くの企業は大体これに入ってしまうんじゃないか……分類が荒すぎるんだけど、これで分析して大丈夫なんだろうか。
例えばNTTデータもクックパッドも多分「情報通信業」に分類されているんだと思うけど、想像では両者の賃金カーブって結構違うんじゃないか……?


感想など……


いわゆる総合電機を見ていくと、ソニーが703万円、日立製作所が660万円、三菱電機が634万円の順になっている。ソニーは他の大手電機メーカーと比べても給料が一段高いと聞いたことがあるけど、確かにそうなっている。日立製作所のVorkersを見てみたけど30歳前後の年収を「600万~700万円」と答えている人が多い。660万という推測値が大きく外れているわけではないように見える。NECと富士通は600万円程度でだいぶ遅れを取っている。

次にメガベンチャー企業を見てみると、サイバーエージェント・DeNA・GREE・LINEという順になる。……その中にGunosyが混じっているのが、かなり異彩を放つ。設立は2012年11月だから、設立してからまだ約5年しか経ってない会社なんだな。現在の連結社員は120名程度。そんな短期間でこの位置に来てるのがすごいな。

その下、ソーシャルゲームの開発会社であるアカツキもずいぶん高い。2010年6月設立・連結社員220名程度と設立間もない会社だが、売上高がビックリするくらい伸びている。アカツキが急速に成長してることと、給与水準が高いことって関係あるのかな?

その後に楽天が出て来る。628万円。上記のメガベンチャーと同じくらいなのかと勝手に思ってたけど、やや違うみたい? ちょっとVorkers見てみたけど年収を具体的に書いた事例が少なくてよく分からなかった。
大手Web系で言うとヤフーが妙に低いのは何なんだろう? 全国ランキング500社には入ってこない数値である。

ここまで感想を適当に書いてきたけど、給与あげたいですね。(月並みな感想)
30歳くらいの友人知人の年収を推定するのに使えば良いと思います。
それでは。
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若いうちからワークライフバランスを重視すべきでないのはなぜ? 「未来をつくるキャリアの授業」
2017/11/25(土) 23:41:20

久しぶりのブログだ。
勤労感謝の日だからってわけじゃないけど、仕事(キャリア)の話を書く。


「未来をつくるキャリアの授業 最短距離で希望の人生を手に入れる!」を読んだ。
コンサルや金融など、やたらとエリートっぽいキャリアの話に偏っていたから、合わないかなーと思ったが、なかなか意外とためになった。
その中で心に残ったことを一点だけ書く。

最近の若い人はワークライフバランスを重視している。新入社員のうち、企業に対して、「残業がない・休日が増える」ことを求めている人の割合は、年々増え続けている。2017年には、「給料が増える」ことを求める人を上回った。
2017(平成29)年度 新入社員意識調査アンケート結果~生活のバランスは「自分ファースト」。理想の上司は「寛容型」~ 三菱UFJリサーチ&コンサルティング

しかしながら、この潮流とは逆に、筆者の渡辺秀和は若いうちのワークライフバランスに懐疑的だ。


……若いうちから大きな理由もなく、「長時間労働は嫌だ」「プライベートを重視したい」という働き方を選ぶと、キャリア設計にリスクが伴うことは知っておいていただいたほうがよいでしょう。(「未来をつくるキャリアの授業」p.151)


これはどういう理由だろうか。

◆ハードワーク派とワークライフバランス派のキャリアを比較する



若いうちにバリバリ働いた人とプライベートを重視した人は、その後どうなるのだろうか。筆者は、寓話「アリとキリギリス」になぞらえて説明している。
曰く、20代のうちは目に見える大きな差は無い。しかし30代に入ると、ハードワークをしたアリさんは社内での評判も上がり、人材市場でも評価されるようになる。若いうちに呑み会に明け暮れたキリギリスさんは、スキルが無いので年収が上がらない。30代半ば以降は、マネージャーや役員となったアリさんは仕事を部下に任せ、2人の労働時間はほとんど変わらないだろうという。
50代になると、アリさんのポジションはさらに上がり、早期引退をする経済的自由を手に入れる。しかしキリギリスさんは社内評価も良くないので、リストラに怯えながら低収入で働き続けなければならない。これではワークライフバランスは良いとは言えない。


(前略)30代半ば以降は、アリさんとキリギリスさんのワークライフバランスはそれほど変わりません。それにもかかわらず、アリさんは大変高いポジションを得て、年収も数倍となっています、実は、ワークライフバランスの差がある時期は、20代から30代前半までの10年程度の短い期間だけでした。この間に仕事に打ち込んだか、遊んでしまったかが、決定的な差を生んでしまったのです。(「未来をつくるキャリアの授業」p.155)



「若いうちはとにかく働け」という意見は今までも聞くことがあった。しかし、その理由が明快に説明にされているものはなく、感情論としか思えなかった。長期的な結末までしっかりと説明されていたので、今回初めて腑に落ちた。

◆若いうちに働いて得るべきものは何なのか?



以上の話を踏まえると、長時間働けば何でも良いというものではないことも分かる。大事なのはスキルや評価の方だ。……と考えたところで、別の本のことを思い出した。

深い知識、幅広い経験、高度なスキルは、身につけるのに大変な労力と時間を要します。そのため、仮に他の人(素人)に同じ仕事をやらせようとした場合、企業は学習やトレーニングをさせ、その費用を負担しなければいけません。
(「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?」p.230)

その仕事に必要な知識、技術、経験を地道に積み上げて、他の人が同じことを身につけようとすると長い時間と費用がかかるような「資産」を身につけるのです。過去に作り上げた土台を使って、現在の仕事を行うのです。(同上、p.254)



木暮太一は、「全力ジャンプを続けて高いところを目指すような働き方をするな」「土台(=資産)を積み上げて、その上で手を伸ばして高いところに届くようにするべきだ」という。土台(=資産)というのは比喩であり、具体的には「知識、技術、経験」である。
ハードワークをしても、「知識、技術、経験」が身につかなければ意味がない。それは全力ジャンプを繰り返しているだけで、土台ができているわけではないからだ。(むしろ激務に限らず、普段の仕事の中でも、「知識、技術、経験」が増えているか考えなければならない。)


◆なぜ、「年を取ってから頑張って働けばよい」ではいけないのか?



若いうちに働いて年を取ってから楽をするのも、若いうちは遊んで年を取ってから一生懸命働くのも、合計すれば同じではないか。一見するとこう考えることもできる。
しかし、それが同じではない理由が2つある。

一つの理由は体力的なものだ。こちらは本に書いてあったが、若いうちならば無理が効くけれども、年を取ってからは激務には耐えられなくなる。
もう一つの理由は「若いうちに働いて技術を身につけた人と、若いうちに遊んだ人だと、難しい仕事を任せるときに技術がある人に優先して任せるだろうから」

人を使う側を考えれば分かると思う。マネージャーの経験がなくとも、例えばポケモンやドラクエをやっていたときのことを思い出そう。少しレベルが上がっているとパーティーに組み入れて、そのメンバーを積極的に使い、経験値が溜まるからさらにレベルが上がる。一方で、使わない控えのメンバーはいつまでも使わないでレベルが低いまま……こういうことはないだろうか。多分会社の中でも、また人材市場の中でも、同じことが起きるのだろう。

基本的には残業時間は少ないほうだし、それはそれで良いことである。しかし、この状態で「知識、技術、経験」をもっと得ようと思ったら、業務外で頑張るということになる。つまり自主勉強というやつだ。勉強……最近あんまりしてないぞ。うーん、遊んでばかりじゃダメだなぁ……
それでは。
  1. 2017/11/25(土) 23:41:20|
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映画版「3月のライオン」後編のストーリーが原作と違いすぎてひどい
2017/06/15(木) 00:39:42

映画版「3月のライオン」後編のストーリーが原作と違いすぎてひどい

映画版の「3月のライオン」後編を観た。羽海野チカの漫画を原作とした映画である。
前編はほぼ漫画と同様のストーリーであったが、後編では話の筋書きがおかしい点が多くて残念だった。原作よりも異様に登場シーンが多い人物がいたり、原作のメッセージがまるで違うものになったりしている。
以下の点について説明する。

■香子と歩の登場が原作より遥かに多い点
■ついでに後藤の登場も原作より多い点
■宗谷の耳が聞こえない話は必要だったのか
■父親の件:零が結婚を持ち出す話が、暴走の一部として語られる
■零が林田先生に対して、学校を辞めると言う点



■香子と歩の登場が原作より遥かに多い点

零はもともとの家族を交通事故で失ってしまい、次に養子に入った先の家族からも疎外される。この「養子に入った先の家族」での姉と兄(弟?)が香子と歩である。この2人の出番が、原作よりもずっと多い。
香子に至っては映画サイトのキャスト紹介で2番目に登場する。原作ではあまり出番のないキャラクターであり、この位置に出て来ることにはかなり違和感がある。(2番目に誰がふさわしいかは難しいところだが、ライバルの二階堂晴信か、メインヒロインの川本ひなただろう。少なくとも香子ではない。)

原作の10巻の97話では、「この家ではもう 誰もこの子の名を口に出すものはない」(この家=幸田家、この子=桐山零)と書いてある。幸田家との繋がりがすっかり切れていることが読み取れる。養父である幸田父は色々と気にかけているようだが、他の3人との親交は断絶している。
「3月のライオン」は、家族という繋がりを持てなかった零が、川本家、学校の人たち、将棋仲間の人たちとの繋がりを築いていく物語だと思っている。
しかし映画では、逆に家族(幸田父、香子、歩)との繋がりを取り戻す方向でシナリオが展開している。零は自分が出る対局の観戦チケットを、わざわざ歩に渡しに行く。原作では幸田家に足を踏み入れることすらほとんど無いというのに。香子も新人戦に勝った零におめでとうと電話をかける。原作にはない描写だ。
原作の方向性とは正反対になっていて、 何でそういう方向転換が起きたのか疑問。原作で伝えたかった物語のメッセージをねじ曲げているようにしか思えないのだが。

■ついでに後藤の登場も原作より多い点

それに引きずられたのか、後藤正宗(香子の片思いの相手)の出番も妙に多い。
零は獅子王戦の挑戦者を決めるトーナメントを勝ち進み、後藤と対戦している。原作にはない展開である(原作でこれから書く予定だという可能性はある。映画サイトのプロダクションノートによれば、羽海野チカは漫画の最後までのプロットを映画製作者に伝えたらしいので。)後藤と香子の会話シーンも大幅に増えている。

これは推測だが、香子の役を演じる有村架純の出番を増やそうとしたら、香子と歩のストーリーが増え、後藤のストーリーが増えてしまったのではないか。有村架純が出てくるのに、漫画版の香子のような端役ではもったいない。では香子の登場を増やそう……という結果、今の脚本ができてしまったのではないだろうか。

終盤で有村架純が演じる香子が「この家は将棋に狂わされたのだ」と泣き崩れるのだが、それを見ていた私は「それをいうならば、この物語は有村架純(の出番の増加)に狂わされたのだ」と、なんとも滑稽な気分であった。

■宗谷の耳が聞こえない話は必要だったのか

宗谷の耳が聞こえない話、カットして良かったのでは?
その後のストーリーとの繋がりが無いため、時間制限がある映画の脚本の中で語る必要はないと思う。
(漫画でも、宗谷の耳の件はその後に繋がりが無い。これから何か絡んでくるのかな。)

原作だと、零が宗谷の異変に気づいて会長に電話をして、会長が宗谷の事情を説明するので、話が出て来る妥当性がある。
これに対し映画だと、上記の場面はカットされている。宗谷の対戦したあとの零が島本と話しているシーンで、島本が「じゃあお前も知ったのか」と言い出し、「え、何を?」「実は宗谷は……」と島本が説明に入る。映画だと島本が唐突に話を始めた感が強い。

なお原作では原因不明とされていたが、映画では「ストレスだろう」と理由が説明されている。

■父親の件:
映画後編の後半のメインテーマとして、「三姉妹のもとから出ていった父親の登場」がある。

映画のあらすじは以下のとおりだ。
父親の甘麻井戸誠二郎が突然登場、三姉妹との同居を提案
→零は誠二郎の状況を調べて暴露する
→零は「ひなたとの結婚を考えている」と切り出す
ここまではほぼ原作通り。しかしこのあとの筋書きは原作と異なってくる。

モモが誠二郎に連れ去られる。
→川本家と零のところ、に誠二郎とモモが帰ってくる
→零が激昂して、「あなたのような人間の屑が入り込むのが嫌いなのだ」などと誠二郎を罵倒
→あかりが「零くん、今日は帰ってくれるかな」と言い、零は川本家と距離をおく
→川本家の三姉妹が話し合って、誠二郎と一日遊んで回ることに決める
→三姉妹と誠二郎は遊園地と水族館を回る
→最後にあかりが離縁を宣言
→誠二郎が抵抗
→あかりが誠二郎を平手打ちし、「あなたと縁を切れるなら、何発でも殴ります」と言う。誠二郎がその場を去る(終わり)

零が「結婚を考えている」と発言したことに関して、美咲おばさんは明らかに否定的なニュアンスで語っている。
その後のシナリオと併せても、「結婚を考えている」発言は零の暴走の一部として描かれていて、そうじゃないよと思ってしまった。
「川本家に借りた恩を返すべく、誠二郎と対峙する零」が原作だとすると、映画では「川本家に借りた恩を返そうとして暴走し、誠二郎をむやみに罵倒し、結婚をいきなり切り出す零」という描き方になっている。わざわざそのように変えた理由が分からない。
(原作にも、零が対局の賞金を調べてあらぬ方向で解決をしようとする描写は少しあるが、それはメインの筋書きではない。)

■零が林田先生に対して、学校を辞めると言う点
映画では、 上記の父親の件で零が思い悩み、林田先生に「学校を辞めます」と口走る場面がある。結局は辞めるのを思いとどまるのだが、たとえそうでも「学校を辞めます」というのは零が言うはずのない台詞である。

零は2巻の13話で、高校に通う理由として「でも多分『逃げなかった』って記憶が欲しかったんだと思います」と語っている。
その後の展開のなかでも、(棋士でありながら)わざわざ高校に通うことについては何度か言及があったはずだ。したがって、間違っても「高校を辞めます」などと言うことは無いだろう。



以上、原作の漫画と違う点があまりに多すぎて、満足行くものではなかった。
羽海野チカの描く原作のフィナーレに期待するとしよう。
  1. 2017/06/15(木) 00:39:42|
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勉強法を学ぶオンライン講義 「Learning How to Learn」が気になる
2016/11/10(木) 00:05:51

タイトルだけで言いたいことはだいたい言ってしまったw。でも中身の話も書いておこう。

見つけたきっかけは、Couseraのコースの受講感想スライドだった



先日、speakerdeckのスライドを色々見ていて、以下のスライドを見つけた。
日本で働きながら海外名門大学で学べる!そう Coursera ならね! / Coursera is Awesome ! // Speaker Deck
CourseraというのはMOOC(Massive Open Online Course)の一つである。MOOCとは、インターネットを使って無料で受講できる講義である。オンラインで授業を受けて勉強をできるわけだ。

このページについたはてブのコメントに以下のものがあった。


時間の確保が課題ですよねー。コースの平均修了率は1桁台らしいし。MOOCに慣れるためのコースとして、負荷の低い"Learning How to Learn"はおすすめです。
はてなブックマーク - 日本で働きながら海外名門大学で学べる!そう Coursera ならね! / Coursera is Awesome ! // Speaker Deck


で、このタイトルが気になったので、調べた。
「効率の良い勉強方法」のようなトピックには関心があるので。上手い勉強のしかたがあるなら知っておきたいと思う。

うまい勉強のしかたの秘訣とは……「学び方を学ぶ」講座の概要


公式ページは以下である。
Learning How to Learn: Powerful mental tools to help you master tough subjects - University of California, San Diego | Coursera
Learning How to Learn: Powerful mental tools to help you master tough subjects
タイトルは「学び方を学ぶ」という意味である。サイトcouseraの中の1つの講座である。

日本語のページを講義の名前で検索すると、以下の2件だけが出てくる。
Learning How to Learn の日本語まとめ
内容をまとめて紹介してるスライド。

全ての学ぶ人へ―学び方を学ぶ講義『Learning How to Learn』 - It's okay to be weird
先のブコメを書いた人によるブログ記事。

これらの情報を参考にしながら、講義についてまとめてみる。

4週間のコースであり、他のコースに比べると短めである。
学問分野としては、脳科学ということになるだろうか。


各回の中身は?

1:学習とは何か (思考のモード、先延ばし対策、記憶について、学習と睡眠)
2:チャンク (情報のかたまり。チャンクにすると記憶しやすくなる)
3:先延ばしと記憶 (長期記憶と短期記憶)
4:学習の復活と、潜在能力の発揮(自分の強みの認識、チェックリストの活用、など)

好きなタイミングでやり始められる……みたいだが、いまいちよく分からん。



おまけ:他にも色々な講座が受講できるみたいだ



Reviews for Learning How to Learn: Powerful mental tools to help you master tough subjects from Coursera | Class Central
色々と調べてみると、Class Centralというのが「MOOCのまとめレビューサイト」であるようだ。講義を受けた人が、食べログのように講座に点数をつけている。講座を受けるときにどれくらい時間をかけたかを書いてある場合もあるので、参考になるだろう。

Class Centralには、人気講座の一覧のページがある。
Top 50 Free Online Courses | Class Central

そこを見ていたら、「幸福と達成について」の話もある。こっちも大好きな題材なので気になる。
Reviews for A Life of Happiness and Fulfillment from Coursera | Class Central


「Learning How to Learn」は人気の高い講座のようだが、日本語の情報を探してもあまり見つからなかった。
受講してる人が少ないのだろう。日本ではまだまだMOOCが広まってないんだろうね。俺も全然受けたことないし。
これを受けたら効率よく勉強できるようになるのかなー。でも結構な時間を割いて英語で授業を受けるのは、二の足を踏むなぁ。

それでは。
  1. 2016/11/10(木) 00:05:51|
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