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異業種との競争・模倣困難性など充実の内容『ビジネスマンの基礎知識としてのMBA入門』
2014/08/06(水) 17:48:17

ビジネスマンの基礎知識としてのMBA入門 WBS MBA ESSENTIALS 早稲田 大学ビジネススクール/著 日経BP社
ビジネスマンの基礎知識としてのMBA入門
ビジネスマンの基礎知識としてのMBA入門


軽く読んだ。

どういう人が図書館で借りてたんだろう……



さいたま市の図書館でこの本を予約したのが2012年11月2日。そして俺が本を受け取れるようになったのが、2014年7月19日である。1年8ヶ月以上も経っている。図書館を長いこと使っているが、こんなに長く待たされたのは初めてだ。

以前、「図書館で予約してる本(全30冊)の一覧」という記事を書いた。ここに挙げた30冊の中で、最後に俺の手元に来た本である。

「この本を予約してわざわざ1年以上も待ち続けたのって、どういう人達なんだろう……?」と思った。税抜きで1800円なので、特別高い本というわけでもない。買おうと思えば買える金額である。どこかのビジネススクールでMBA課程を取ろうという人は、サッサと見切りをつけて本屋に買いに行ったに違いない。買わずに借りようと、1年以上も列に並んで待ち続けたのは、「MBA行く気なんて毛頭ないけど、ちょっと気になるから予約してみるか。どうせ借りるだけならタダだし」と思った人だろう。俺と同様に。



図書館の順番待ちの話は置いて、中身の話に移ろう。主な内容については下記リンクで目次を見れば分かるだろう。日経BP書店|目次

平易に書かれていて分かりやすいし、各論の基本的な事項を押さえているので、題名にはMBAとあるがMBAを目指す人でなくても読んで損はない。もともと、2011年に起きた東日本大震災の復興支援でチャリティー・セミナーを行なっており、その講演に加筆してこの本が出来上がった。したがって、基本的に話し言葉で書かれているので、スッと頭に入りやすい。その点では、受験参考書の「予備校の実況中継シリーズ」と似ているかもしれない。

異業種との競争


本の中の「Chapter2 異業種との競争」が面白く、個人的には新しい発見があったので、気になった箇所をメモしておく。


新興の銀行であってもビジネスモデルは違う。
セブン銀行:企業に貸し出しをしない。ATMの使用手数料で稼ぐので、セブン銀行に口座を持つ人が増えると困る。他の銀行に寄生する、いわば「コバンザメ」。
ソニー銀行:企業に貸し出しをする。ネット専業の銀行で、店舗コスト・人件費がかからない。ローコストを武器にした価格競争(預金金利が高く、貸出金利が低い)。
両方とも2001年創業。

ビジネスモデルの3要素(青山フラワーマーケットの例)
顧客への価値提案……個人に日常生活で花を飾ってもらいたい。特別な記念日ではなく、「今日はちょっと食卓に花を飾ろう」と思い立ったときにぱっと買ってもらう。
儲けのしくみ……従来の花屋は「高粗利低回転」。青山は「低粗利高回転」。大量にいる、通りすがりの人をお客さんにする。
優位性の継続……主要なターミナル駅の中か駅前に出典。好立地を先行して押さえている。


模倣困難性


「Chapter5 模倣困難性」は、根来龍之(ねごろ たつゆき)が書いた章である。アメリカのサウスウエスト航空の戦略を分析する。どうして利益を出し続けているのか、模倣が困難な理由は何か。サウスウエストの戦略には多くの要素があり、それが相互に強く連携しているので模倣が困難である。
……読んでいて思ったけど、楠木建「ストーリーとしての競争戦略」と同じことを言ってるじゃないか! 「ストーリーとしての競争戦略」を読み返してみたら、39ページに根来龍之の名前がある。参考文献としてはデジタル時代の経営戦略 (セレクトブックス): 根来 龍之, 早稲田大学IT戦略研究所が挙げられてた。Amazon評価も高いし、機会があれば読んでみたい。

アカウンティングとファイナンスは2つまとめて1章32ページのみと、やや少ない。会計の話は一度ちゃんと勉強したいと思っているけど、まだやっていない。財務諸表を読めるようになっておきたい。

それでは。

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