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子供の落書き帳 Remix

15/4/13:ひと月に一度更新するブログになってしまっている

若いうちからワークライフバランスを重視すべきでないのはなぜ? 「未来をつくるキャリアの授業」
2017/11/25(土) 23:41:20

久しぶりのブログだ。
勤労感謝の日だからってわけじゃないけど、仕事(キャリア)の話を書く。


「未来をつくるキャリアの授業 最短距離で希望の人生を手に入れる!」を読んだ。
コンサルや金融など、やたらとエリートっぽいキャリアの話に偏っていたから、合わないかなーと思ったが、なかなか意外とためになった。
その中で心に残ったことを一点だけ書く。

最近の若い人はワークライフバランスを重視している。新入社員のうち、企業に対して、「残業がない・休日が増える」ことを求めている人の割合は、年々増え続けている。2017年には、「給料が増える」ことを求める人を上回った。
2017(平成29)年度 新入社員意識調査アンケート結果~生活のバランスは「自分ファースト」。理想の上司は「寛容型」~ 三菱UFJリサーチ&コンサルティング

しかしながら、この潮流とは逆に、筆者の渡辺秀和は若いうちのワークライフバランスに懐疑的だ。


……若いうちから大きな理由もなく、「長時間労働は嫌だ」「プライベートを重視したい」という働き方を選ぶと、キャリア設計にリスクが伴うことは知っておいていただいたほうがよいでしょう。(「未来をつくるキャリアの授業」p.151)


これはどういう理由だろうか。

◆ハードワーク派とワークライフバランス派のキャリアを比較する



若いうちにバリバリ働いた人とプライベートを重視した人は、その後どうなるのだろうか。筆者は、寓話「アリとキリギリス」になぞらえて説明している。
曰く、20代のうちは目に見える大きな差は無い。しかし30代に入ると、ハードワークをしたアリさんは社内での評判も上がり、人材市場でも評価されるようになる。若いうちに呑み会に明け暮れたキリギリスさんは、スキルが無いので年収が上がらない。30代半ば以降は、マネージャーや役員となったアリさんは仕事を部下に任せ、2人の労働時間はほとんど変わらないだろうという。
50代になると、アリさんのポジションはさらに上がり、早期引退をする経済的自由を手に入れる。しかしキリギリスさんは社内評価も良くないので、リストラに怯えながら低収入で働き続けなければならない。これではワークライフバランスは良いとは言えない。


(前略)30代半ば以降は、アリさんとキリギリスさんのワークライフバランスはそれほど変わりません。それにもかかわらず、アリさんは大変高いポジションを得て、年収も数倍となっています、実は、ワークライフバランスの差がある時期は、20代から30代前半までの10年程度の短い期間だけでした。この間に仕事に打ち込んだか、遊んでしまったかが、決定的な差を生んでしまったのです。(「未来をつくるキャリアの授業」p.155)



「若いうちはとにかく働け」という意見は今までも聞くことがあった。しかし、その理由が明快に説明にされているものはなく、感情論としか思えなかった。長期的な結末までしっかりと説明されていたので、今回初めて腑に落ちた。

◆若いうちに働いて得るべきものは何なのか?



以上の話を踏まえると、長時間働けば何でも良いというものではないことも分かる。大事なのはスキルや評価の方だ。……と考えたところで、別の本のことを思い出した。

深い知識、幅広い経験、高度なスキルは、身につけるのに大変な労力と時間を要します。そのため、仮に他の人(素人)に同じ仕事をやらせようとした場合、企業は学習やトレーニングをさせ、その費用を負担しなければいけません。
(「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?」p.230)

その仕事に必要な知識、技術、経験を地道に積み上げて、他の人が同じことを身につけようとすると長い時間と費用がかかるような「資産」を身につけるのです。過去に作り上げた土台を使って、現在の仕事を行うのです。(同上、p.254)



木暮太一は、「全力ジャンプを続けて高いところを目指すような働き方をするな」「土台(=資産)を積み上げて、その上で手を伸ばして高いところに届くようにするべきだ」という。土台(=資産)というのは比喩であり、具体的には「知識、技術、経験」である。
ハードワークをしても、「知識、技術、経験」が身につかなければ意味がない。それは全力ジャンプを繰り返しているだけで、土台ができているわけではないからだ。(むしろ激務に限らず、普段の仕事の中でも、「知識、技術、経験」が増えているか考えなければならない。)


◆なぜ、「年を取ってから頑張って働けばよい」ではいけないのか?



若いうちに働いて年を取ってから楽をするのも、若いうちは遊んで年を取ってから一生懸命働くのも、合計すれば同じではないか。一見するとこう考えることもできる。
しかし、それが同じではない理由が2つある。

一つの理由は体力的なものだ。こちらは本に書いてあったが、若いうちならば無理が効くけれども、年を取ってからは激務には耐えられなくなる。
もう一つの理由は「若いうちに働いて技術を身につけた人と、若いうちに遊んだ人だと、難しい仕事を任せるときに技術がある人に優先して任せるだろうから」

人を使う側を考えれば分かると思う。マネージャーの経験がなくとも、例えばポケモンやドラクエをやっていたときのことを思い出そう。少しレベルが上がっているとパーティーに組み入れて、そのメンバーを積極的に使い、経験値が溜まるからさらにレベルが上がる。一方で、使わない控えのメンバーはいつまでも使わないでレベルが低いまま……こういうことはないだろうか。多分会社の中でも、また人材市場の中でも、同じことが起きるのだろう。

基本的には残業時間は少ないほうだし、それはそれで良いことである。しかし、この状態で「知識、技術、経験」をもっと得ようと思ったら、業務外で頑張るということになる。つまり自主勉強というやつだ。勉強……最近あんまりしてないぞ。うーん、遊んでばかりじゃダメだなぁ……
それでは。
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