子供の落書き帳 Remix

15/4/13:ひと月に一度更新するブログになってしまっている

2011年に読んだ本、ベスト10
2012/01/09(月) 16:51:50

2011年に読んだ本から10冊選んでブログで発表しよう! #10book2011 - stiloの25時間目
の企画に乗っかって、2011年で読んだ本の中でよかった10冊を紹介しようと思う。
(※2011年に出版された本とは限らない。)

2012年も始まって結構経ってしまってますが、まぁ良いや。


10位:アイデアを捜せ



アイデアを捜せ (文春文庫)
アイデアを捜せ (文春文庫)


本棚漁ったけど、この本だけ出てこない……何でだ。
こんな時に備えて感想を予め書いておいたので、こちらをどうぞ。
阿刀田高『アイデアを捜せ』短篇小説作りの舞台裏 子供の落書き帳 Remix
阿刀田高なりの小説の作り方書き方について述べた本。書き方と言っても通り一遍のテキストとは異なる。
映画のメイキング映像を見ているようだ、と言ったら伝わるだろうか。


9位:失敗の本質



失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)
失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)


太平洋戦争の失敗からその原因を探る。
その場の雰囲気を重視してしまったこと、過去の失敗から学ばなかったこと、
コンティンジェンシー・プラン(不測の事態が起きた時の計画)を立てていなかったこと……
現代にも充分通用する教訓だと思いますが、どうでしょう。


8位:バイラルループ



バイラル・ループ あっという間の急成長にはワケがある
バイラル・ループ あっという間の急成長にはワケがある


あるサービス・製品などが一気に広まる「バイラル・ループ」について。
「バイラル viral」は原義「ウイルス性の」で、ウイルスのように急激に広まる様子を表している。
そのコツや要因を記した部分はあるものの、hotmailやpaypalなどの爆発的普及を記録した読み物としての
価値が高いように思う。


7位:僕は君たちに武器を配りたい



僕は君たちに武器を配りたい
僕は君たちに武器を配りたい


これからの世界の現実を知って生き延びるためにどうぞ。
一冊で色々な話題を追っているので、一つ一つの項目に割いた量はそれほど多くはない。
ある話に興味を持ったら別の本を捜してもっと深く知識をつけるのが良いと思う。
例えばコモディティ化の話を見たかったら、「フラット化する世界」中巻あたりを併せて読むといいんじゃなかろうか。
筆者Twitterアカウントは@ttakimoto。

6位:35歳までに読むキャリア(しごとえらび)の教科書



35歳までに読むキャリア(しごとえらび)の教科書 就・転職の絶対原則を知る (ちくま新書)
35歳までに読むキャリア(しごとえらび)の教科書 就・転職の絶対原則を知る (ちくま新書)


具体的なキャリアインタビューと、「動機・能力」キャリアモデルの話。
挙がっている人のキャリアは全て、勤め上げタイプでは無くて転職繰り返しタイプ。
そこはどうなんだろう。
それでも一つの会社に居続けるにせよ、「動機・能力」のフレームワークは読んでおいて損はないと思う。
いくつかの具体的なツールの紹介とかもあるし、新書にしては内容盛りだくさんなんじゃないかな。
内容まとめ(俺が書いたものではない)はこちら→
35歳までに読むキャリア(しごとえらび)の教科書(ちくま新書 渡邉 正裕)のRyo Kannoさんの要点まとめ 【ブクペ】
筆者Twitterアカウントは@masa_mynews。


5位:ブログ誕生



ブログ誕生 ―総表現社会を切り拓いてきた人々とメディア
ブログ誕生 ―総表現社会を切り拓いてきた人々とメディア


NTT出版が生協で20%オフだったときに買った本ですね。
ブログに関する歴史が語られた本。
ブログに人が来るようにするテクニックを知りたい人は別の本を読んでください。

ブログ黎明期の頃の様子が描かれていて面白い。ブログサービスが無くてHTML手打ちで書いてたあたりとかね。
あと、メーリングリストって昔は結構使われていたんだなぁと思った。
政治系ブログについて1つの章を割いているのはアメリカの本らしいな。

第8章で、ブログによるトラブルが描かれる。
不適切な発言で職を解雇されたりする、いわゆる炎上も扱われる。
また、ブロガーに対する悪口や脅迫などの話も出てくる。
で、ブログ炎上に対してベテランブロガーの言葉としてこの言葉が書かれる。
「断言する。ブログで首になった人などいない。証明できるかって? 投書でもいい、街角の演台でもいい、早馬便でも良い、ブログに書いた言葉、その一字一句あるいは同じ意見をそういう形で公にしたらどうなるだろう。やっぱり首になるのではないか(299ページ)」
アメリカでも日本でも事情は同じですな。犯罪自慢して自滅してる大学生とかに聞かせたい言葉だ。


4位:ツイッターノミクス



ツイッターノミクス TwitterNomics
ツイッターノミクス TwitterNomics


@shigotanoに「ブロガーなら是非読んでほしい」と言われて読んだ1冊。
Twitterについての解説本ではない。テーマはウッフィー。
……と言っても分からない人も多いだろうから本から引用すると、
「ソーシャル・ネットワークで結ばれた人同士の間に時間をかけて育まれる信頼。あるいは尊敬。あるいは評価。こういうものが、ソーシャル・キャピタルを形成する。ウッフィーは、このソーシャル・キャピタルという固い言葉の別名と思ってもらえばいい。」
このウッフィーに対する成功/失敗事例が多く載っている。
個人にも企業にも大事な概念になるんじゃないだろうか。

「ブログ誕生」の方でもこのウッフィーという概念は登場する(257ページ)。
この言葉を生み出したコリー・ドクトロウはSF小説家だが、有名ブログの執筆者でもあるんだな。


3位:新版「知の衰退」からいかに脱出するか?



新版「知の衰退」からいかに脱出するか?―そうだ!僕はユニークな生き方をしよう!! (光文社知恵の森文庫)
新版「知の衰退」からいかに脱出するか?―そうだ!僕はユニークな生き方をしよう!! (光文社知恵の森文庫)


文庫本としては結構厚いのでビビるだろう。
「集団知」という観点から、現代の日本の様々な側面を考察していく本。
日本人の経済知識の乏しさ、投票行動、ネット社会、学力低下と若者世代、等々。
結論は「他人や政府に任せっきりにしていないで、自分で考えてリスクを取って行動すること」。
ラストの質問は「この本を読んで、今日からあなたはどのように行動しようと思いますか?」である。
読んだ後で行動が変わっただろうか? ……うーん、どうだろう。


2位:オリガ・モリソヴナの反語法



オリガ・モリソヴナの反語法
オリガ・モリソヴナの反語法


小説。これも文庫本にしては厚い。が、バリバリ読み進められた。
Amazonでも「読み始めたら、時間が経つのを忘れて読み耽ってしまった」という感想多し。ついでにバッチリ5つ星。
現代とスターリン時代、モスクワとプラハとを行き来して、壮大な物語が展開される。
舞踊の教師オリガ・モリソヴナは反語法を駆使する――彼女が「天才」と言えば「うすのろ」の意味。
そんな彼女の過去の秘密とは?

この人の作品は小説も随筆も秀逸。「不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か」もどうぞ。


1位:フラット化する世界



フラット化する世界〔普及版〕上
フラット化する世界〔普及版〕上


何ともベタベタな1位になってしまった。
少し本を読んでいる方なら「なんだ、今更これか」と思っていることだろう。
……が、読んでない人のために俺はこれを挙げる。なるべく早く読んでおいてほしいから。

旧版はハードカバーの上下巻、俺が読んだ新版はソフトカバーの上中下巻。

上巻では、この本のテーマ「世界のフラット化」を引き起こした10個の要因について書かれる。
例えば4つ目の「アップローディング」では、ApacheやOpenOffice、ブログとならんで
Wikipediaについて書かれている。何を今更……と思ったけど、英語版ができたのが2001年1月。
日本語版が本格的に拡大していったのが2003年だから、8年前の話か。
今じゃWikipediaのないネットなんて考えられないね。

個人的には、一番重要なのは中巻。ただし上巻の内容を踏まえないとよく分からない部分もあるだろう。
新しいミドルクラスの仕事、新しい教育について。
また、教育や成功願望の欠如と言った、現在のアメリカの危機について。

アメリカがメインではあるが、成長著しいインド中国の話も多いし、日本のことも度々出てくる。
第10章ではメキシコも登場する。世界各国の様子が活写されていて興味深い。



選んだ感想




前のエントリーである2011年に読んだ48冊の本をざっくり纏めてみた 子供の落書き帳 Remixと併せて見ると、年の後半に読んだ本が特に目立つ。
……読んでからしばらく経っても本の内容を忘れないようにしたい。

また、読んだ本に翻訳書はそれほど多くないのに、選出した本には翻訳書が目立つ。
やはり翻訳物には良書が多いのだろうか。

あと文庫新書ばっかり読んだと思ったけど、選出作品には単行本が多くなった。


・後半に読んだ本
・翻訳書
・単行本
が多いということに留意しつつ2012年も本を読んでいきたい。

それでは。
  1. 2012/01/09(月) 16:51:50|
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