子供の落書き帳 Remix

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クリエイティブの可能性と想像力の限界
2012/08/27(月) 22:51:44

8月の2日夜から5日まで、東北に行って来ました。
クリエイティブの可能性、というけったいな名前の合宿であります。
学生約30人と社会人約10人で4日間。
行き先は、南三陸町と陸前高田市、それに気仙沼市。被災地の中でも大きな被害を受けた地区です。
ボランティアして、現地の人から話を聞いて、参加者どうしで話し合った。



いやー。
以前の参加者が、参加すれば変わるよ変わるよと吹聴していたので、
俺も変わるのかなぁ、えへへへへ、と呑気に思っておりましたが
ものの見事に変わりませんでしたね。

2週間以上を経て、他の参加者もあれこれとブログを書いているのだけど、
この記事が一番俺に近いと思う。



行く前の俺は、
テレビで見ていても分からない部分があるだろうと考えていた。
事実をこの目で見たい、画面の向こう側じゃなくて自分の身体で感じたいと考えていた。

被災地の光景を目の当たりにして、その目標は達成された。
しかしながら、「その先」に行けなかったと思っている。



3日の朝に、宮城県南三陸町の防災対策庁舎へ。
事実はそこにあった。
崩れた庁舎はそこにあった。
防災庁舎の悲劇・南三陸町
(上記は去年9月の建物の写真だが、現在も庁舎自体は同じ状態である。まもなく解体されるらしい。
周りの瓦礫は取り去られていて、草が茂っている状態。)
ただ、それを見て何を思うかは人それぞれでありまして。

俺は……何と言うのだろう、
「あー」とか「おぉ」とかそんな感じの感想になって、そこでストップした。
「目の前の景色が信じられませんでした or 現実のものとは思えませんでした」ともまた違う。
あの景色は現実の景色だし、信じることも受容することもできた。
それは確かだ。
でもそこで終わりで、「そこから何を感じたか」が無い。



合宿の最後に参加者みんなの話を聞く限り、
例えば身近な人や自分の家族の死を想像するとか
例えば自分の生が限りあるものであることに思いを馳せるとか
例えばこの状況に対して自分ができることを考えるとか
『何かと組み合わせる』ことでもう少し深い考えに至ることができたのではないかと思った。



そもそもあの光景は、いわば死の痕跡である。

滅多なことでは泣かない俺であるが、
一昨年に高校の時の同級生が死んだ時には葬儀に出て涙を流した覚えがある。
最初に一報を聞いたときはどうだったかな。
瞬間的には信じられなかったけど、すぐに事実として受け止めて、それでも泣きはしなかったな。
告別式の時に、初めて彼の遺体を見て、それから式が始まった。
俺が泣いたのは式の途中でのことである。

(俺が泣くほど心を強く動かされるのは、実際に遺体を見たときに限られるだろうということである。
俺が震災による遺体を見るべきか/見るのが相応しいかという話とは別問題である。
そしてこの話については俺は否定的である:当然ながら、遺体は見世物でも何でもない。)

そのうえ、彼の葬儀の時に想像したのは、所有格のついた「彼の死」であって、
死というもの一般に敷衍して考えた覚えがない。
想像力の欠如である。



ましてや今回見たのは死の痕跡なのだから
俺が一般的にいう死について想像を巡らせることができただろうか。
否。



まとめてみると、おそらく思考はこのような経路を辿るのではないか。

被災地の光景を見る。(その他、五感で感じる。)

その地で起きた個別の具体的な死について想像する。

より一般的な死について想像する。

他の物事と組み合わせて考える。

このような想像は一般的には容易いのだろうが、俺には困難であった。



というわけで今回は、想像力の欠如の話でした。



被災地に行って感じたことや考えたことが日常に溶けて消えて行く前に、
もう一言二言あとで書きたいと思います。

それでは。
  1. 2012/08/27(月) 22:51:44|
  2. 雑記
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