子供の落書き帳 Remix

15/4/13:ひと月に一度更新するブログになってしまっている

アメとムチはもう古い? 「モチベーション3.0」
2012/09/12(水) 01:40:02

「モチベーション3.0」を読んだ。

モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか



図書館から借りて、今日返さなければいけないので、慌てて書き殴っているが、
これは買うだけの価値がありそう。

本書のまとめは、作者自身が巻末に記している。
俺の大好きな「アイデアのちから」もそうだが、巻末に「本書の概要」を書いてくれるのは
かなりありがたいと思う。

曰く、現代の新たなモチベーションの要素は3つ。
自律性(オートノミー):自分の人生を自ら導きたいという欲求。
熟達(マスタリー):自分にとって意味のあることを上達させたいという衝動。
目的:自分よりも大きいこと、自分の利益を超えたことのために活動したい、という切なる思い。

ちなみに本書の内容を簡単に掴みたい場合、
著者のダニエル・ピンクによる講演がTEDのなかにあるのでオススメ。
しゃべりも上手いなぁ。
ダニエル・ピンク 「やる気に関する驚きの科学」 | Video on TED.com



実は感想を書こうとしていた本はもう一冊ある。
木暮太一の「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?」の
感想を書こうと思って先延ばしにしていた。

「僕たちは~」の中では、「年収が上がっても満足度はすぐに下り、激務による負担だけが残る」って
主張があった。
その主張には、「僕たちは~」で示された理由とは別の理由も考えられそうだ。
年収を目当てにして、目標にして働くというのは、すなわち外的な報酬、外発的動機で働くことである。
本書93ページでは「アメとムチの致命的な7つの欠陥」が上げられており、
年収を目標に働く人はこれに引っかかるのではないか……?

202~203ページで、大学を卒業した人がどうなったかという調査がある。
「金持ちになりたい、有名になりたい」という外発的抱負を目標に挙げた人は、
たとえ目標を達成したとしても幸せになっていないらしい。不安や落ち込みが強まったのだ。
対して内発的な抱負を目標とした人は、社会人になってそれを成し遂げつつある場合、
満足感と幸福感を抱くのでした。めでたしめでたし。

この現象の理由までは説明されていないが、そうだとしたら
年収を目標として働くことはこの陥穽にハマる可能性が高そうだ。



自律性・熟達・目的の3要素の中でも、俺が特に興味を持ったのが「熟達(マスタリー)」である。
・熟達はマインドセットである
・熟達は苦痛でもある
・熟達は漸近線だ(完璧な地点に到達はできない)

陸軍士官学校から脱落してしまう原因を調べた研究では、
「grit = 根性」すなわち「長期目標を達成するための忍耐力と情熱」が原因だと判明した。
根性ね……俺に足りない気がするぞ……

ちなみに、本書とも深く関係している、キャロル・ドゥエックのやった実験はここにまとまっている。
……ええ、有名なゆうメンタルクリニックです。ギャグ漫画でメンタルヘルスについて教えてくれます。
マンガで分かる心療内科・精神科in渋谷 第56回「『頭がいい』と誉めちゃダメ!」
本書の173~177ページの実験とは少し違うような。
243ページの「頭が良いと褒めるのではなく、努力や取り組み方を褒める」に対応する。


関連して次に読みたいのは
マルコム・グラッドウェル「天才」
キャロル・ドゥエック「『やればできる!』の研究」
ジョフ・コルヴァン「究極の鍛錬 天才はこうしてつくられる」あたりかなぁ。

天才!  成功する人々の法則
天才! 成功する人々の法則

「やればできる!」の研究―能力を開花させるマインドセットの力
「やればできる!」の研究―能力を開花させるマインドセットの力

究極の鍛錬
究極の鍛錬


取りあえず地元の図書館で検索。
マルコム・グラッドウェルだけはすぐ入手できそう。あとの2冊は予約待ちやね。
さすがに人気の本であるらしい。

それでは。

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