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若者の就労支援の現場から 「大卒だって無職になる “はたらく”につまずく若者たち」
2013/04/06(土) 21:39:36

「大卒だって無職になる “はたらく”につまずく若者たち」読了。

大卒だって無職になる
大卒だって無職になる "はたらく"につまずく若者たち



今から図書館に返却する。その前にササッとメモ。

「大卒だって無職になる」?ニート、ひきこもりは甘えだ!と考えている人に読んでほしい一冊 - ihayato.書店 | ihayato.書店
これを見て気になってたんだよな、確か。現在ではイケダハヤト氏に対してはそんなに好感をもってるというわけでもないです。やまもといちろう氏との論争の時にRSSも解除しちゃったし。……それはさておき。

本書の特徴として、会話を交えながらストーリーが記述されていくという点が挙げられる。第1章では、呑み屋で筆者が学生時代の友人に話をしているという設定になっている。その中で、筆者が代表をしているNPOが以前H君という男性を援助し、大学卒業後引きこもっていたH君は「若者の自立支援」の結果働きだした、というストーリーが登場する。どの章も同様で、筆者が誰かと話していて、その中で過去の事例を話し出す、という形式になっている。(なお、冒頭で「本作品は、NPO法人『育て上げ』ネットの大卒無業者への支援事例を元に再構成したフィクションです」と断り書きがある。)

あえて本書に「無い」ものを2つ述べておく。それがこの本を特徴付けているからだ。まず本書には図や表やグラフが一枚も出現しない。考えてみれば、上記の形式を取った時点でこれは自然だ。プレゼンテーションでも無い限り、話しながら「図3のとおり、大卒無業者の割合は年々上昇しています」みたいな話し方をすることはないからなぁ。

ゆえに、緻密な現状分析や未来予測といったものも出現しない。そういうのを求めている人は別の本を読んだほうが良いと思う。あくまで現場の事例をすくい上げて紹介するにとどめている。事件は現場で起きているんだ! と言ったかどうかは知らないが、現場で直接若者と向き合う立場ならではの一冊だと感じた。また、原因分析については次のように述べている。


僕は、若者の問題に関して、その背景を分析することを避けてきた。何度か書いたことだけど、原因を考えはじめると、キリがない。「これも理由の一つ」「あれも関係している」と際限なく広がっていくからだ。
だから、僕たちは、「○○という構造が悪い」と批判する前に、とにかく目の前にいる若者をサポートし続けている。まだどこにも相談に行けず、一人で悩んでいる若者に対して、「きみの悩みを相談できるところは、こんなにあるよ」「苦しかったら、助けて!と言っていいんだよ」と訴え続けている。
(140~141ページ)


もう一箇所だけ引用。これは本当にそのとおりだと思った。

僕は、仕事に対して「やりがい」や「生きがい」を見つけなければならないという風潮が、若者を追い込んでいるんじゃないかと、ときどき思う。「やりたいことがある!」「こんな仕事がしたい!」と思うことはとてもすばらしいことだと思うけれど、そう思えないことは別に不幸なことじゃない。
だいたい、今、働いている人の何パーセントが、働く前からやりたいと思っていた仕事をしてるんだろうか? せいぜい全体の数パーセント程度のものだろう。たいていの人は、「やりたいことはなかったけれど、やってみたら、この仕事はおもしろかった」と思っているんじゃないだろうか。
(110ページ)



本書の参考文献に玄田有史「SNEPの危険な現実」(中央公論 2012年8月号)があった。今度読んでみたい。

筆者Twitterアカウントはこちら:工藤啓 (@sodateage_kudo)

それでは。

テーマ:読んだ本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2013/04/06(土) 21:39:36|
  2. 本・漫画
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  4. | コメント:2

コメント

こんにちわ

実際にやりたい仕事ができた人ってほんの一握りですよね。
大多数の人が雇用条件で選んでると思います。
やりたい仕事でなくても、やってみると意外としっくりくる事もあったりしますね。
  1. 2013/04/07(日) 14:23:17 |
  2. URL |
  3. 鎌面義兄 #-
  4. [ 編集 ]

コメントありがとうございます。

働き始めたばかりなのでなかなか同意できるほどの経験はありませんが……仕事というのは脇で見ていたのと実際にやるのとで、結構違って見えてくるのかな、とは思っています。やる前はこうだと思ってたけど、やり始めてみたら違った! なかなか面白い! みたいになればいいなぁ。
  1. 2013/04/18(木) 22:37:08 |
  2. URL |
  3. ライナス #-
  4. [ 編集 ]

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