子供の落書き帳 Remix

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明るく爽やかな恋愛なのに、主人公は暗い感じ 黒井千次「春の道標」
2013/08/06(火) 23:59:59

黒井千次の「春の道標」を読んだ。

・高校の国語の授業のときに文章題の教材として出てきた小説。当時のプリントをずっと持っていた。最近見返したら「そうだ、図書館で借りればいいんじゃね?」とようやく気づいたので借りてきた。どうも、共通一次試験の問題文として使われたこともあるようだ。

・例えば三島由紀夫「潮騒」みたいな純愛ものかなぁと思って借りたが、ちょっと傾向が違う。主人公である高校生男子はある女子が気になり始める。その女の子に会うために用もなく自転車でそこらをうろつき回ってるし、会話を盗み聞きしてみるし。さらに、「家庭の医学」みたいな本の「女性の病気」の欄、女性の身体の図が書いてあるところを繰り返し読む習慣があるし……主人公、オープンスケベではなくムッツリスケベな感じである。快活な明るい爽やかな主人公ではなく、陰のある性格なのに、快活な明るい爽やかな恋愛に発展していく。なんてこった。

・中盤でカップル成立してからはチュッチュちゅっちゅしまくっており、しかもそれが一々しっかりと描写される。まさに「リア充爆発しろ」と言いたくなる。

・(俺が読んだ版では)全225ページの小説である。223ページで暗転してバッドエンドになる。多分そこまで読み進めてきた人にとっては予想外の結末じゃないかな……。
緻密に論理を組み立てた推理もののようなどんでん返しではない。「春の道標」の場合、暗い予兆はあったものの、それがラストで最悪の形で突然顕在化する、というシナリオである。
最後の最後で予期しない展開をいきなり書き、作者が強引に筋書きを急カーブさせる小説が俺は嫌いだ。今まで読んだ中だと、村山由佳「天使の卵」が一番当てはまる例だと思ったが「春の道標」はそれ以上だった。「天使の卵」は終盤で話がひっくり返り、その後の余韻を残して終わるが、この作品は終盤どころか最後の最後、土壇場で話をひっくり返した。その点だけで、もう俺はこの本を高く評価できない。

本・雑誌
春の道標 (1981年)

俺の読んだのは上のリンクから行ける単行本。文庫本もある(Amazonで検索すれば出る)。ただしどれも現在絶版のようだ。

テーマ:読んだ本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2013/08/06(火) 23:59:59|
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