子供の落書き帳 Remix

15/4/13:ひと月に一度更新するブログになってしまっている

「産まれと才能 > 努力」だと思うなんて、才能を過大評価し過ぎだ
2013/10/28(月) 23:29:17

「産まれと才能 > 努力」だと思う人が、ひと昔前より増えていると感じるし、実際「努力が報われない世の中」になってると思う - 自意識高い系男子


読んだ。勢いで書く。

どうも才能というものを過大評価し過ぎではなかろうか。

才能とか努力とか成功とか、そういったことを語る時に欠かせないのが、アンダース・エリクソンの研究である。彼はこの分野に関して長年研究してきた。
彼の研究の話を、マルコム・グラッドウェル「天才!」とジョフ・コルヴァン「究極の鍛錬」から紹介する。大体の話はあなたも「天才」になれる? 10000 時間積み上げの法則 | Lifehacking.jpでも紹介されている。

音楽学校に通うバイオリニストを成績で3グループに分けた。世界的ソリストになれる可能性を持つ学生、「優れた」という評価にとどまる学生、プロにはなれそうもなく音楽教師を目指す学生。全員に「これまで何時間、バイオリンを練習してきましたか?」と聞いた。

18歳に達するまで最上位のグループは平均で7410時間練習しており、2番目のグループは5301時間、3番目のグループは3420時間練習していた。これらの際は統計的に大変意味のある違いだ。
(「究極の鍛錬」91ページ)



ここで注目すべきなのは、エリクソンが“生まれつきの天才”を見つけられなかったことだ。仲間が黙々と練習に励む、その何分の一かの時間で、ラクラクとトップの座を楽しむようなお音楽家はいなかった。その反対に、他の誰よりも練習するが、トップランクに入る力がないタイプである“ガリ勉屋”も見つからなかった。調査は、一流の音楽学校に入る実力を持つ学生がトップになれるかなれないかを分けるのは、「熱心に努力するか」どうかによることを示していた。彼らを分けるのは、ただそれだけ。さらに重要な事に、頂点に立つ人物は他の人より少しか、ときどき熱心に取り組んできたのではない。圧倒的にたくさんの努力を重ねている。
(「天才!」46~47ページ)



成績の要因は才能ではなく、練習だというのだ。その他いろいろな分野に対する研究で、長年に渡る努力を積んで初めて優れた成果を達成したと書かれている。

もし多くの人が信じているように「才能」というものが、成功を簡単かつ迅速に手に入る手段を意味するならば、才能をベースに偉大な業績を成し遂げた人のことを説明するのは、明らかに何か間違っているということになる。
(「究極の鍛錬」93ページ)



別に俺は「努力すれば何でもできる!必ず成功できる!」とかいうつもりはない。しかし、上手く行かないのを才能のせいにしてしまうのは、あまりに早計だと思う。少なくとも、才能のせいにして諦めるより、練習量が周りと比べて本当に多いか一度考えたほうが良いと思う。

あ、「産まれ」の話は全然書けなかった……今度気が向いた時にでも書こう。

テーマ:今日の出来事。 - ジャンル:日記

  1. 2013/10/28(月) 23:29:17|
  2. 雑記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

コメント

非常にわかります。そういう発言を聞くたびに、なんだかやるせない気持ちになります。
  1. 2013/10/30(水) 21:30:54 |
  2. URL |
  3. nkt #-
  4. [ 編集 ]

努力すれば夢は叶うと信じたいんですか。

まあ、ある程度は時間かければいくとは思います。10000時間ってのは音楽だとか芸術だとか。
ただ為末さんが言っていることは運動全般ですよね。10000時間走ればボルトより早くなれますか?10000時間バスケをすれば2m越えが当たり前のチームで活躍できますか。

体操の内村、ハンマー室伏、なんかもスポーツ一家ですよね。サッカーも中田も中村も本田もスポーツ一家です。
こういった事実の前には無意味じゃないですか。

まあ、才能と努力のセットがあって初めて大成できるので、才能がない場合はもう駄目だと、そういうことだと思います。
  1. 2013/11/04(月) 14:35:04 |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集 ]

nktさん

コメントありがとうございます。
この手の発言はよく見ますね。どの程度正しくてどの程度間違っているのか、もう少し考えてみたいです。
  1. 2013/11/05(火) 23:12:42 |
  2. URL |
  3. ライナス #-
  4. [ 編集 ]

名無しさん

コメントありがとうございます。
個々に反応すると長くなってしまうので、2点だけ返事いたします。

>>努力すれば夢は叶うと信じたいんですか。

答えはNoです。本文中に“別に俺は「努力すれば何でもできる!必ず成功できる!」とかいうつもりはない。”と書いたとおりです。いくら努力したとしても周囲の環境が悪いせいで結果が出なかった場合もあると思います。また、努力したと思っていてもそれが結果につながる努力ではないために結果が出なかった場合もあると思います。

>>ただ為末さんが言っていることは運動全般ですよね。

私としては、スポーツや運動に限定せずに話をしていました。私の意図を読み違えて「スポーツ限定」の話をしていると思った方は他にもいるようでした。

もともとの発言をした為末さんは運動選手です。しかし、それを受けて書かれた“「産まれと才能 > 努力」だと思う人が、ひと昔前より増えていると感じるし……”は、すでに運動という文脈から離れて、成功全般を語っています。そこに俺はツッコミを入れたのです。
だからこそバイオリンの例を挙げています。運動に限定して話をしているなら、バイオリンの例を挙げるのは的外れになるので、俺も運動の例を探してくるでしょう。一般的な意味で才能と成功を語りたかったので、バイオリンの話でも記事が成り立つというわけです。
  1. 2013/11/05(火) 23:25:06 |
  2. URL |
  3. ライナス #-
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