子供の落書き帳 Remix

15/4/13:ひと月に一度更新するブログになってしまっている

「チューリング・テストに合格したって本当?」「騙されるな、釣りタイトルだ」
2014/06/28(土) 16:23:03

質問サイトQuoraにあった質問と回答が興味深かったので、訳してみた。
Is it true that a computer has passed the Turing Test? - Quora

質問:
コンピュータがチューリング・テストに合格したというのは本当でしょうか。そのような記事を読みました。数学とコンピュータ科学の立場から見て本当なのか、教えて下さいますか。
Gizmodo: A Computer Program Has Passed the Turing Test For the First Time(コンピュータが初めてチューリング・テストに合格した)


回答:
ここで本当に重要な話は、Gizmodoなんかを読むのを止める必要があるということだ。このタイトルは非難されるべきで、クリックを狙った罠だ。

記事の残りは、ほんのわずかな文章しかないのに、記事タイトルと矛盾している。これは極端に限定されたバージョンのチューリング・テストであり、認知についての論点があるように見せかけた結果のものだ。その認知についての論点はテストの根本的な難しさが原因であり、ネイティブでない話者よりも確かな人工知能がその難しさには関係している、などという話は単なる嘘である。

Michal Forišekが言うように、これは会話ボット(=人工無脳)の領域のなかでは面白い一歩の前進だ。だが、会話ボットの限界が人工知能に等しいと考える理由はないし、これは人をだます新しい方法でしかない。

よく考えた上で言うが、本当の知能というものは結局、いい加減な近似が延々と続いているに過ぎないのかもしれない、と考える理由はある。しかし完全な詐欺とは別物である。

言い換えるなら、こういうことだ。大して興味のわかない話が、短い記事以上の値打ちなどないのに、大袈裟な釣りタイトルをつけられた。あまりにひどく馬鹿げたタイトルであり、このサイトはインターネットに対して謝罪するべきだ。


翻訳は以上。訳文の正確さに自信はありません。

そもそも実際にチューリング・テストに合格したのか?


この点は気になるが、事態が錯綜していて俺には分からない。チューリング・テストの定義はWikipediaを見てもはっきりしない。何がチューリング・テストなのか、何がチューリング・テストではないのかよく分からない。「チューリング・テストに通った」ということに、疑問を呈している人がいるのは確かである。
人工知能は本当にチューリングテストに合格したのか | スラッシュドット・ジャパン
That Computer Actually Got an F on the Turing Test | WIRED
No, A 'Supercomputer' Did NOT Pass The Turing Test For The First Time And Everyone Should Know Better | Techdirt
Quoraの回答に対するやり取りにも書いてあるが、「チューリング・テストに合格」と報じたのは実はGizmodoだけではない。上のTechdirtを見ればわかるが、主要メディアは揃って「チューリング・テストに合格」とタイトルをつけている。
疑問を受けて一部メディアではタイトルを変更している。例えばCNETは「Computer program fools humans, allegedly passes Turing test」というタイトルに変わっている(元のタイトルは不明)。「allegedly」という単語が入ったので「チューリング・テストに合格したと言われている、が実際に合格したかは不明」という意味になっている。そして記事末尾にはこんな断り書きがある。

The headline and story have been changed to reflect that some doubt has been cast on whether the program actually passed the Turing test.
(拙訳:このプログラムが本当にチューリング・テストに合格したのかに対して疑問が投げかけられているのを反映して、記事タイトルと本文を変更しました)
Computer program fools humans, allegedly passes Turing test - CNET



英語圏のネットにも釣りタイトルは溢れているらしい



チューリング・テストに合格したかどうかよりも俺が気になったのは、釣りタイトルは洋の東西を問わずあるんだな、ということである。
Quoraの回答の中ではclickbaitという単語が使われている。英辞郎では出てこなかったが、Urban Dictionary: click baitを見るとclickbaitの意味が書いてある。
「人々に先を読みたくさせる、ウェブサイト上の人目を引くリンク。はしばしば、広告主がしばしばclickbaitに対して金を出している。または、clickbaitはクリック数に基づいて収益を生む」
すなわち、平たく言えば「釣り(煽り)タイトルによるリンク」である。

baitは「(釣り針・わなにつける)エサ、人をおびき寄せるもの、甘い話」である。こっちでも「釣り」という単語が出てくるのは面白い。

こんな単語が作られたということは、英語圏でもそういう記事タイトルが多くあるのだろう。日頃ネットを見ていて「また釣りタイトルかよ……」と思うことが多いが、日本だけではなく英語圏でも事態は同じであるらしい。


それでは。
  1. 2014/06/28(土) 16:23:03|
  2. 翻訳(仮)
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