子供の落書き帳 Remix

15/4/13:ひと月に一度更新するブログになってしまっている

スポンサーサイト
--/--/--(--) --:--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

音ゲー上達のコツは何か? 成功の鍵「やり抜く力」の研究から考える
2015/12/13(日) 20:00:00

この記事は#音ゲーマー達の発信所 (2枚目) Advent Calendar 2015 - Adventarの13日目の記事です。
(去年は登録しておいて全く書きませんでした。ごめんなさい。去年書きたかったネタについて1年経っても書きたいので、改めて今年投稿します。)

長年音ゲーをやってきて、ずっと不思議だったことがある。
音ゲーが上達する人と上達しない人とでは、何が違うのだろうか?

音ゲーを何年も前に始めたのに、それほど実力が上がらずに上達が止まってしまう人もいる。かと思えば、最近になって始めたのに、実力をどんどんつけていく人がいる。例えば、足神になりました、十段取りました、レベル48全クリしました……という人もいる。さらにはトップランカーまで登り詰める人もいる。
この違いは何なのだろう? 音ゲーが上手くなる人の特徴は何だろう?


「才能」「センス」という言葉は便利だ。「あの人には音ゲーの才能/センスがあるから」といって片付けてしまうのは簡単だ。しかし、才能があるかなんて測定できるわけではない。音ゲーが上手くなったという成果から遡って「才能がある」と評価してはいないだろうか。

音ゲーに限らず「人が成功するためには何が必要なのか?」ということは、ずっと疑問に思っている。そういう調査や研究を読むのが好きだ。……とはいえ、音ゲーを対象にした調査や研究なんてそうそうあるもんじゃない。

そこで、音ゲーから一旦離れて抽象化する。いろいろな分野の成功に共通して必要なものはないだろうかと考える。
その一つとして最近注目されているのが、Grit「やり抜く力」である。

Grit(やり抜く力)とは何か



最近買った『「学力」の経済学』という本に非常に良い説明があったので、少し長くなるが引用させてもらう。


もうひとつの重要な非認知能力として挙げられるのが、「やり抜く力」です。この能力は、ペンシルバニア大学の著名心理学者、ダックワース准教授が「成功を予測できる性質」として発表して以来注目を集め、「GRIT(グリット)」とも呼ばれています。

ダックワース准教授のTEDトーク「成功のカギはやり抜く力」の再生回数は630万回以上に上り、大きな反響を呼んでいます。ダックワース准教授は、このやり抜く力を「非常に遠い先にあるゴールに向けて、興味を失わず、努力し続けることが出来る気質」と定義しました。このやり抜く力も(注力)調査対象者に12問ほどの質問に答えてもらうことで簡単に数値化できます。

陸軍士官学校の訓練に耐え抜くことができる候補生は誰か。英単語の全国スペリングコンテストで最終ラウンドまで残る子どもは誰か。貧困地域に配属された新米教師のうち、学年末にもっとも子どもの学力を上げることができるのは誰か。

それぞれまったく異なる状況で、求められる能力は一見バラバラのようにも思えます。しかし、ダックワース准教授は、「成功する人」を事前にかなり高い精度で予測することができました。「やり抜く力」が高い人は、いずれの状況でも成功する確率が高かったからです。



(91~92ページ。太字は原文ママ)

ダックワース准教授のTEDにも詳しい説明があるので、読んでみると良いだろう。
成功者が持つ「グリット」才能でも努力でもない第3の要素とは - ログミー
引用したように、「やり抜く力」の効力は幅広い。いろいろな分野での成功を予測できるならば、音ゲーの上達も予測できるのではないだろうか。

やり抜く力を測定するには


では、私やあなたは「やり抜く力」を持っているのだろうか。それを測るのが以下の12の質問だ。
元々は英語なので、私が日本語に訳してみた。
(本当は1問ごとに「5.よく当てはまる~1.全く当てはまらない」のどれかで答えてもらうのだが、その部分は割愛する。)
12の質問は大きく2つの部分に分かれる。

まず片方の6問を見てみよう。Perseverance of Effort、すなわち「根気強く努力すること」を測定する尺度だ。

私は何年も努力する必要がある目標を達成したことがある。
(I have achieved a goal that took years of work.)
私は重要な課題を克服するために、挫折や失敗を乗り越えたことがある。
(I have overcome setbacks to conquer an important challenge.)
私は始めたことは何でもやり終える。
(I finish whatever I begin.)
私は挫折や失敗があってもやる気を無くさない。
(Setbacks don’t discourage me.)
私は働き者[努力家・勤勉家]だ。
(I am a hard worker.)
私は勤勉だ。
(I am diligent.)



これは分かりやすい。なまけずに熱心に努力し続ける人が「やり抜く」人だ。

次に、残りの6問を見てみよう。Consistency of Interests、すなわち「興味が一貫して変わらないこと」を測定する尺度だ。


私はときどき、目標を設定したがその後に違う目標を追求することを選ぶ。
(I often set a goal but later choose to pursue a different one.)
私は時おり、新しい考えや計画のせいで以前のものに集中できなくなる。
(直訳:新しい考えや新しい計画は、時おり以前のものから私の気をそらす。)
(New ideas and new projects sometimes distract me from previous ones.)

私は数ヶ月ごとに、新しい仕事に興味を持つ。
(I become interested in new pursuits every few months.)
私の関心は毎年変わる。
(My interests change from year to year.)
ある考えや計画で少しのあいだ頭がいっぱいになってたが、その後興味を失ったことがある。
(I have been obsessed with a certain idea or project for a short time but later lost interest.)
達成するのに数ヶ月よりも長い期間がかかるプロジェクトに集中し続けるのは難しいと思う。
(I have difficulty maintaining my focus on projects that take more than a few months to complete.)




この6問に関してはスコアを逆にして集計される。つまり、6つの質問に「当てはまる」と答える人ほど、「やり抜く力」が低いことになる。興味があれこれ変わらずに、1つに持続する人が「やり抜く力」を持っていて、成功できる。
ダックワース准教授は、論文の中で「We define grit as perseverance and passion for long-term goals.」と述べている。
すなわち「やり抜く力」は、長期的なゴールに対して「忍耐力、根気強さ」と「情熱、熱意」を持ち続けることだと定義している。

「やり抜く力」と音ゲー~上達したければ一機種に集中せよ~


ここで、「やり抜く力」の2つの側面のうち、後半に対して考えてみたい。「一つの目標に情熱を持ち続けること」を音ゲーに適用すると、どうなるだろうか。色々な音ゲーに乗り換えること無く、一つの音ゲーをずっと続ける人が「やり抜く力」を持っていて、上達できるのではないか。簡単にいえば、「多機種プレーヤーは上達に関して不利」だといえる。

「多機種プレーヤーは上達に関して不利」ということ自体は、よく聞くことである。1000クレを音ゲーに費やすとき、1つの音ゲーを1000クレやるほうが、10個の音ゲーを100クレずつやるよりも実力が伸びそうだ。1つに集中したほうがその音ゲーの成長が早いからだ。

しかしここで私が言いたかったのは、そのような「集中的に1つの音ゲーを練習すれば上達が早い」という話ではない。
「色々な音ゲーに手を出すのは、興味の幅が広く、悪く言えば移り気であるといえる。その性格では音ゲーは成功せず、上達も遅いだろう」という論法である。

多機種ランカーはどうやってできたか(推測)


ここまで読んできて、反論したくなった人もいるのではないだろうか。
「どの機種も凄く上手い人がいるじゃないか。彼らはどうやって上達したんだ?」
確かにその通りだ。KONAMI Arcade Championship 2013|BEMANI Master部門 予選ラウンドランキング打倒ほしケチ!FLOWER5機種総合バトル! 結果発表 | eSports Runnerなどを見ても分かるように、複数機種でランカーである人は多い。

しかし、この事実は「多機種プレーヤーは上達に関して不利」ということと矛盾しないと思う。
予想になってしまうが、ある音ゲーを最初に十分うまいところまで上達したんのではないか。つまりある期間は「一つの音ゲーに集中」して、あるところで切り替えて「一つの音ゲーに集中」し、……と繰り返したのだと思う。これだと前の音ゲーで蓄えた力を次の機種でも活かせる。

「#音ゲーマー達の発信所」で「多機種」という話題で私より先に書いていらっしゃった方がいるので、例として挙げさせてもらう。


多機種プレイヤーであることについて - Privatter

・多機種erになるまで
(中略)
それまでもPSPで太鼓の達人やってたり、DIVAやってたりしてたのですが、DIVAがゲーセンで稼動開始すると聞いて、折角だからやってみようか、と。
丁度その辺りから経済的に余裕ができはじめてきていた、というのもありますね。
結果、どっぷりとハマりこみ、音楽経験もあってか、数ヶ月ほどで当時の配信曲を全部パフェしてました。
で、達成率詰めやスコアタで行き詰まり始めてきた頃にbeatmaniaIIDXをやりはじめます。きっかけは赤ジャケプレイしてるのを見て"皿回すの楽しそう"となったところから。
そこからは知人に誘われてポップンはじめーの、バージョンアップや新機種稼動に合

わせてその機種やりはじめーの、で今に至ります。



DIVAで最初からあった曲のうち、パフェ(BEMANIでいうフルコンボ)が一番難しいのは(おそらく)フキゲンワルツ。現在でも、全曲最高レベルが10なのに対してフキゲンワルツのレベルは9.5である。クリア・フルコンともにかなりの難関曲だ。「当時の配信曲」がどの範囲か分からないが、「最初のAC音ゲー」が少なくともそこまで上達してから、他に手を出したことになる。

ちょっと難しくなるとやる気が萎えて他の音ゲーに移行し、またそこでも壁にぶつかると飽きて他の音ゲーに移る。という調子だと、「どの機種も凄く上手い人」にはならないと思う。上で述べた「十分うまいところまで上達する」のが、一体どこまでなのか。これは具体的に言えないので難しい。

私は上達しないんじゃないか?という憂鬱


ここまで書いてきたが、私自身について最後に話す。私自身が「どれもあまり上達しない多機種プレーヤー」になってしまっているという懸念がある。
実力を書いてみよう。

現在主にやっているのは、以下の3つ。
リフレク:現在のメイン。全曲ギリギリクリア。CLASS2に受かった。赤4~5。LINUSさんのgroovin'!!データ:9月時点のスコア
DDR:10年くらいずっとやってきたけど最近離れ気味。クリア最高レベル18、AA最高レベルは16(冥激) Skill Attack
チュウニズム:レート11.6程度 12+がクリアできたりできなかったりする。

あと、最近やっていないのは以下のとおり。最盛期の実力。
DIVA:レベル10をワールズエンド・ダンスホールだけクリア。9.5がクリアできたりできなかったり。EXパフェは30~40曲くらい?
beatmania IIDX:16 EMPRESSあたりで開始。18 Resort Anthemで七段に受かったが、19以降は六段。
ポップン:46半分クリアしたくらい。
ドラマニ:Timepiece Phase II緑をクリアしたくらい。
jubeat:全曲ギリギリクリア。
サンボル:確かSkill LEVEL 07 雷電。15弱を数曲クリアした。

うーん。初心者というほどではないが、取り立てて上手いわけでもない。もちろんランカーではない。(非公式な)大会に出たのことがあるのはDDRだけだが、予選を通ったことはない。

そして、長期的なゴールに対して「情熱、熱意」を持ち合わせない典型的な人なんじゃないか。どれも中途半端で、だんだん成長が遅くなってくると飽きて他の音ゲーに行ってしまう。音ゲーに限らず、興味の幅は広いと思う。この間書いた本を読んで勉強したい分野まとめを見ても、色々と勉強したいことがあるし。また、このブログも、音ゲーに限らず色々な話を取り留めもなく書いているし。「ある考えや計画で少しのあいだ頭がいっぱいになってたが、その後興味を失った」ことが多々ある人間である。

だから俺はあまり「やり抜く力」を持っていない。
だけど「じゃあ上達しなくていいや」とは思わない。音ゲーが上手くなりたい。どうすればいいんだろう?
現在のメインはリフレクだ。「ちょっとチュウニズムやるか」などと言って他の音ゲーをやってしまうと、面白くなってクレジットを重ねてしまう。それゆえ、取りあえずゲーセンに行って1クレ目はリフレク!と考えている。「ちょっとやったら面白いから、乗り気になってもっとプレイする」という状態をリフレクに対して作れれば良いのだろうと思う。自分を上手いことリフレクに乗り気にさせる感じかな。

ご意見お待ちしています



まとめる。
成功するためにはやり抜く力が大事。興味をあれこれ変えずに、一つの音ゲーに集中して取り組むのが上達する上では良い。

……とは言え、実証したわけでもアンケートを取ったわけでも無いので、真実かどうかは分からない。「私はこう思うよ!」という声を聞かせてくれると嬉しい。音ゲー上達と単機種集中に関してご意見ありましたら、コメントとかTwitterリプライとかで送ってください。

それでは。

関連記事


音ゲー上達に関しては、以前にもこんな記事を書いています:
量と時間を費やして真面目に練習しても、音ゲー(DIVA)が上達するとは限らない例 子供の落書き帳 Remix
音ゲーのガチ勢とエンジョイ勢を隔てるもの、そして俺の葛藤 子供の落書き帳 Remix

「やり抜く力」を測定する「Grit scale」は以下の論文を参照しました。
Duckworth, A. L., Peterson, C., Matthews, M. D., & Kelly, D. R. (2007). Grit: Perseverance and passion for long-term goals. Journal of Personality and Social Psychology, 92(6), 1087-1101.論文はResearch Statement | The Duckworth Labで読めます。
  1. 2015/12/13(日) 20:00:00|
  2. ポップン・IIDX・DIVAなど(DDR以外の音ゲー)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

コメント

友人のTwitterから来ますた

大変興味深い内容でした。

自分自身の音ゲー(Beatmania)に置き換えて言うと、
Tricoroから始めて目標をサファリ難民にして、SPADAで目標に到達、その後改めて打倒サファリとしてPENDUALで7段到達、
と継続してサクサク上達した感があるので、上記ではやり抜く力と書かれていますが、継続は力なりと昔の人が言ったようにやり抜く(目標まで到達仕切る)と言い切るよりは、
どんな時でも続ける・続けれる人は時間が掛かっても上達するのではと思いましたのでコメントさせて頂きました。
  1. 2015/12/14(月) 23:08:55 |
  2. URL |
  3. けびんとか言う通りすがり #-
  4. [ 編集 ]

楽しんだもん勝ち

Twitterから失礼します。
ブログを拝見しましたが、「やり抜く力」が上達に欠かせないことは間違いないでしょう。学者の意見も参考になりました。
勝手ながら私なりの意見を述べてみます。

まず何かを「やり抜く」には目標設定が重要であり、そこには自らの能力が大きく関わってくると考えます。当然、そこには才能の有無も絡みます。才能のせいにして努力をしない人間は論外ですが、自分に見合った目標を立てることができなければ、それは大きな苦痛を伴います。そしていくら根気強いという才能があっても、辛いことに何年も挑み続けるのは精神衛生上良くないでしょう。

よって、自分の能力を考慮した上で自分なりの楽しみ方を模索することがモチベーションの維持に繋がるのだと考えます。困難に衝突したときは他の楽しめる方法を模索するのです。かくいう私も周りを気にしすぎて上達が遅いことに焦っていた時期がありました。いくら練習しても苛々が募るだけです。そこから自分と向き合うのに半年はかかりました。

さて、体調にもよりますが、基本的に気分が良いときは音ゲーの調子も良くなる傾向にあるのではないでしょうか。調子が良ければ音ゲーは楽しいと感じます。楽しいことが続けばもっとやりたくなります。はたして上手くなると楽しいのか?それとも楽しいと上手くなるのか?私はどちらも正しいと思います。何かがお上手な人ってすごく楽しそうですよね?つまりそういうことなのでしょう…

長文失礼しました。
  1. 2015/12/15(火) 01:41:28 |
  2. URL |
  3. 通りすがりの名無し #-
  4. [ 編集 ]

継続は力なり

Twitterより。
本文大変参考になりました。

私の音ゲー歴は太鼓から始まり、IIDXをメインにポップンやDDR、指やリフレクに浮気したり……といった結構移り気なプレイ歴でした。

もう7年くらい昔になりますが太鼓で当時の☆10を1/3ほどフルコンした後伸び悩んでまして、
何となく見掛けたIIDXを始めたのですがそれはもう下手で下手で200~300クレジットプレイしてもSP5級に合格出来ないという有様でした。

正直私に音ゲーの才能はないのだと思います。
ですがとにかく上手くなりたいと続けてきた結果今ではSPDP共に十段の腕前になっています。
まだやり抜けているとは言えませんがこれからも頑張っていきたいと考えています。

しかし、とは言っても私自身、本文にあった質問のスコアは正直高いものでは有りませんでした。
(前半6問は当てはまる毎に+1、後半6問は当てはまる毎に-1とスコアを算出すると-1か-2くらいでした。×○×○×× ○○×△○×)

この結果と私自身の体験談から言わせて貰えれば、この12の質問で音ゲーの上達に大事なのはこの2つなのだと考えます。

・私は始めたことは何でもやり終える(意志がある)。
(やり終える。で終わってしまうととてもじゃないけどyesとは答えられないので)
・私は挫折や失敗があってもやる気を無くさない。

挫折や失敗しても諦めずにしっかりと継続すること、
移り気で浮気性でも最後には元の場所に戻って目標のために努力し続けられることの2つが出来れば最終的には上手くなれるのではないかと愚考する次第です。
一つの意見として参考にして頂ければ幸いです。

長文失礼しました。
  1. 2015/12/15(火) 15:03:06 |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集 ]

なるほどなーって思いました。
私は音ゲーは精度がだめな下手っぴなのですが、FPSは人に自慢できるほど上手いと思っています。
なんでうまくなったか、と今考えてみると、その同じFPSで5年近く遊んでたからかもしれません。
音ゲー頑張りたいと思います。
  1. 2016/09/23(金) 22:06:07 |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集 ]

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://luvtome.blog5.fc2.com/tb.php/616-a101b3bc
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。